世の中、やはり“カネ”なのか…?
6月20日に東京五輪のチケット抽選結果が発表され、SNS上では多くの落胆と歓喜の声が飛び交っている。
中でも多くの注目を集めたのが芸能人や著名人による当選報告で、お笑いコンビ・サバンナの高橋茂雄は自身のツイッター上で柔道の観戦チケットに当選したことを報告。他にも元AKB48で現在は実業家として活躍する川崎希が、オリンピックの花形競技でもある陸上決勝のA席に当選したと歓喜の声を上げると、タレントのベッキーは「どうしよう!どうしよう!!どうしようぅーー!オリンピックのチケットあたった!わあ!しんじられない!」とツイートし、興奮を隠し切れていない様子だ。
また、陸上男子&女子の短距離決勝というダブルの幸運を手にした市川海老蔵や、「野球の準決勝と陸上が当選しました」と報告した元日本テレビの上田まりえなどのケースもあり、続々と伝えられる芸能人による当選結果に対して“妬み嫉み”の本音も散見される事態となった。
「東京五輪のチケット争奪戦は凄まじい倍率が話題となり、ネットでの申し込み画面への入場が一時“100万人待ち”を越えたというケースも報告されるほどでした。そうした中での芸能人による多数の当選報告はやはり庶民からの反感を買ってしまったようです。『芸能人枠があるのかと疑うくらいの当選率』『芸能人の当選率凄いね』『外れた人がたくさんいるのだから、あまり騒がない方が良いと思う』『当選者に著名人の多いこと多いこと!本当に公正な抽選か!?』との声や、『金額の高いチケットは競争が少ないから当然。芸能人枠ではなく、高所得者枠だね』『一般人に総額150万~300万クラスのチケットなんて到底無理。やっぱり世の中お金なんだなと痛感しました』『皆様は上級国民ですから』などの悲痛な叫びも聞こえています」(テレビ誌ライター)
たしかに、敏腕実業家として活躍する川崎希は総額100万円以上分のチケットを申し込み、同じく元AKB48の指原莉乃も“最大支払金額156万円(税込)”との記載が成された画像を投稿したことが大きな話題となった。
今回の東京五輪チケットの抽選が公正なものだったとはいえ、そもそもの投資額に大きな差がある以上、一般人には到底太刀打ちできない競争相手だったと言えるかもしれない。
当選を報告したくなる気持ちも分かるが、落選したファンや一般ユーザーの心情を考慮すれば、SNSで報告するよりもひっそりと当選の喜びを噛みしめる方が無難な選択なのかもしれない?
(木村慎吾)