プロテインというとマッチョな男性やアスリートが飲んでいるイメージですが、近年では「プロテインダイエット」などという言葉もあるように、女性にも利用する人が増え始めています。
そもそもプロテインは日本語に訳すと「タンパク質」。人の健康維持には欠かせない栄養素のひとつで、筋肉だけでなく髪の毛や爪、皮膚などを作る重要なものでもあるんです。
このプロテインを飲むことで美しさや健康を維持している女優やモデルは意外に多いんです。その理由は、体型維持のために野菜などを中心にした低カロリーの食事をすると、タンパク質がどうしても少なくなってしまうから。そうなると肌や髪のツヤが失われたり、しなやかな筋肉が維持できなくなったりしてしまうんです。
女優の石原さとみさんも血液検査をしたところ、自分に足りない栄養素がタンパク質だと知って以降は、プロテインを摂取しているんだそうですよ。
では、女性が美容や健康のためにプロテインを取り入れる場合、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。都内フィットネスクラブに所属するパーソナルトレーナーに聞いてみました。
「まずは自分に必要なタンパク質の量を知ることからはじめましょう。1日に必要なタンパク質の摂取量は、普段運動をしていない人で体重1kgあたり0.8gです。50kgの人なら40gが必要だということです。たとえば牛肉ならサーロインで100gあたり17gのタンパク質が含まれていますので、200g食べてもちょっと足りないくらいですね」
大豆製品にもタンパク質が含まれていますが、豆腐なら約5g、納豆なら17g、豆乳なら3.6g(いずれも100gあたり)を摂取することができます。また、メバチマグロで23g、真鱈で26g(いずれも100gあたり)と、魚類にも意外や豊富なんです。
理想なのはこれらの食材からきちんとタンパク質を摂取することですが、どうしても目標量を摂ることができない人は多いでしょうし、肉で摂ろうとすると脂肪を多く摂取してしまうというデメリットもあります。そこで、これを補うために最適なのが、プロテインということなんです。
「プロテインは商品によりますが、だいたいパッケージに書いてある通りに飲むと、1杯で15g程度のタンパク質を摂取できます。食事で足りない分を補うなら、1日1杯で大丈夫かと思います。カロリーとしては1杯あたり80~100kcalとなるので、その分オヤツを低カロリーのものにしたり、ごはんの量を少なめにするなど、カロリーコントロールにも気を付けましょう」(前出・トレーナー)
また、栄養素はバランス良くとってこそ、体の中で効率よく使われていくので、ビタミンやミネラルも食事でしっかり摂ることを心がけてほしいということです。
お肌の調子や疲労の蓄積が気になるという人は、ぜひ取り入れてみてはいかがだろうか。