放映中のドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)は、木村拓哉にとって令和初の主演作だ。ジャニーズ事務所の後輩であるKis-My-Ft2・玉森裕太は、あこがれの大先輩と念願の初共演。そんな玉森を上回るであろう喜びと緊張感に包まれている俳優がいる。寛一郎だ。テレビ誌の記者は言う。
「ゴールデン帯の連続ドラマに初めてレギュラー出演している寛一郎は、木村が演じる尾花夏樹が務めるフレンチレストラン『グランメゾン東京』の従業員役です。彼のお父さんは、佐藤浩市。いわゆる二世タレントです。幼いころ、父の撮影現場にしょっちゅう付いて行っていて、遊び相手になってくれた役者の1人に木村がいました。そのことを今でもはっきり覚えているそうで、今、役者として同じ土俵に立っていることが信じられないそうです」
佐藤の父は、大物俳優の故・三國連太郎。寛一郎には、生まれながらにしてスーパーサラブレッドのDNAが流れている。祖父、父と同じ道を進んだのも当然か。
父の佐藤は、木村に恩義を感じていたという。
「15年に木村主演の映画『HERO』が公開されました。テレビシリーズ、最初の映画化を経たこの新作から唯一、新キャストとして加わったのが佐藤。外務省高官の役だったんですが、木村率いる城西支部と対峙するシーン撮影のとき、目に見えないプレッシャーを背負っていたのでしょう、アレルギーで顔面が腫れあがってしまいました。それを救ってくれたのが、木村。知り合いの病院を紹介してくれて、点滴と注射で無事に撮影ができるまでに回復したそうです」(前出・テレビ誌記者)
そのときの佐藤は、12ラウンドを闘い終えたプロボクサーのような顔面だったという。あまりの壮絶さで、記録として写真に残しておくことすら考えられなかったという。
佐藤家の偉大なる父を救い、幼き子どもを笑顔にしていた木村。その一流すぎる対応力までグランメゾン(三ツ星)だ。
(北村ともこ)