竹内涼真主演ドラマ「テセウスの船」(TBS系)の最終回が3月22日に放送され、平均視聴率は19.6%の好成績で幕を閉じた。
同ドラマは、平成元年に21人もの人々を殺し、極悪人として逮捕された父・佐野文吾(鈴木亮平)について知りたいと動き出した息子・心(竹内)が、事件の起きた時代にタイムスリップしたところから始まる。
そこで心は、事件前の父や母、姉や兄に遭遇。父の人柄に触れ、心は“冤罪”ではないかと疑問を抱き、事件を阻止しようと奮闘する。だが、怪しいと思われる人物が、過去でも現世でも次々と謎の死を遂げる。
最終回では、過去で殺人を犯していたのは、当時小学生だった木村みきおで、その黒幕は田中正志(霜降り明星・せいや)だった。
事件の真相が明かされた時、現世での佐野一家は、穏やかな生活を送っているという結末となった。
だが、視聴者は「怪しい校長(笹野高史)や監察官の馬淵(小籔千豊)匂わせはなんだったの?」「あんなに犯罪を犯したみきおがどうしてカフェで働いてるの?」など、納得のいかないこと満載のようだ。
「父親のせいで、整形していたはずの心の姉(貫地谷しほり)は、無罪の父の未来でも同じ顔だったことに疑問が残りました。また、ラストで怪しい人物だった馬淵を小籔、黒幕がせいやで、心の兄が澤部佑とお笑い芸人が多数キャストされたことに“しらけた”などの不満を漏らす視聴者もいました」(テレビ誌ライター)
題名の「テセウスの船」が表す“矛盾”そのままに終わったドラマだった。