潔癖症で知られる俳優の坂上忍。自身がMCを務めるバラエティ番組「バイキング」(フジテレビ系)もクリーンと言いたいが、時折信じがたい放送が流れているようで…。
5月19日の放送では、新型コロナウイルスの感染防止のために外出自粛が叫ばれている中、気の緩みから街中の人出が増加している問題を取り上げた。その中で、人出で賑わう東京・原宿の竹下通りの映像を17日の撮影だとして放送。ところが、その映像は5月17日ではなく、3月のものであることが判明し、20日の放送で同局の榎並大二郎アナウンサーが謝罪に追い込まれた。
「映像に出てきたマクドナルドに『てりたまバーガー』のポスターがありました。てりたまバーガーは3月上旬から4月上旬までの期間限定商品で、おかしいと感じた視聴者がネットで指摘し、瞬く間に拡散。慌てたフジが謝罪に踏み切ったと思われます」(芸能記者)
ねつ造と言われても仕方のない編集だが、「バイキング」のミスはこれだけではない。2019年9月17日の放送でも、ありえない“事故”を起こしていた。その日、東名高速道路であおり運転をしたうえ、エアガンのようなもので車を傷つけた男性が逮捕されたことを実名で報道。ところが、VTRの中で容疑者ではない人物に、容疑者の名前のテロップつけて放送。この件でも、榎並アナが深々と頭を下げている。
“ウソ映像”はまだあった。17年9月11日の放送では、香港から来たSMAPファンへの街頭インタビューを捻じ曲げて紹介。「稲垣・草なぎ・香取の対処について?」の質問にファンが日本語で「寂しくてつらい」と話した映像が流れたのだが、実際の答えは「この選択を全力で応援します」だった。「寂しくてつらい」は「解散時にどう思ったか?」の質問に対する答えで、ジャニーズに忖度したのか、質問と答えが入れ違っていたのだ。放送を見たファンがツイッターで指摘して発覚したのだが、3日後の9月14日放送で榎並アナが謝罪。「制作過程でのコミュニケーション不足」という苦しい弁明だった。
「社会や芸能界における不正やミス、不道徳などに対して坂上が歯に衣着せぬ発言するのがこの番組のウリですが、自分たちも度々このようにポカが生じています。坂上のメンツも丸つぶれでしょう」(前出・芸能記者)
坂上は正義の目を「バイキング」にも向けたらどうか。
(石田英明)