新型コロナの第二波が懸念される中、人が多く集まるイベントの参加に不安を感じていませんか? でもこれから夏に向け、楽しいイベントに参加して気分も一掃したいですよね。
そんないま、新しいツールによるオンライン・イベントが盛り上がりの兆しをみせているようです。今後ますます増えると予想される“新しいオンライン・イベント”とは、いったいどんなものなのでしょうか。
■アイコンの距離によって声の大きさが変化!
2020年6月27日、インテル主催の総合ライブストリーミングイベント『Intel Presents. SFV PLAYING TOKYO vol.0』で、新たなコミュニケーションプラットフォームが使われました。それは、ライゾマティクスが手掛ける「Social Distancing Communication Platform(ソーシャルディスタンシング・コミュニケーション・プラットフォーム)」。
これはオンライン会議のように、カメラとマイクで複数人がコミュニケーションをとれるツールなのですが、普通のツールと違うのは「音声機能」です。ルームに参加したメンバーは、アイコンでカメラの画像が表示されますが、そのアイコンとアイコンの距離によって互いの音声のボリュームが変わる仕組みなのです。
ライブストリーミング映像がルーム内に表示されていれば、その映像近くに自分のアイコンを移動すればライブ音声が聞こえ、他のメンバーと話したければそのメンバーのアイコン近くに移動すれば、話し声がより大きく聞こえるというわけです。
ライブ映像が流れつつ、DJブースのあるクラブ内イベントのような、リアルなイベントに参加しているかのような音感覚が得られます。何よりソーシャルディスタンスを保つ必要なく、“お近づき”になれるのはうれしいですね。
■バーチャルライブにアバターで参加!
すでに世界では、アーティストによるバーチャルライブが行われています。参加者の分身キャラクターであるアバターで参加し、あたかもライブ会場に参加しているかのようなバーチャル体験が可能になっています。
例えば、日本ではクリエイティブ集団 『PARTY』が、バーチャル空間上でさまざまな共体験を生み出すための“ヴァーチャル パーク システム”「VARP(ヴァープ)」を開発。ユーザーは、仮想空間上でパーク内を自由に動き回ることができ、世界中のユーザーと同時に音楽ライブ、イベント、コンテンツ視聴などの体験が可能になります。ただ閲覧するだけではなく、実際に自分のアバターを動かしながらイベントに参加できるのは、ある意味リアルですね。
イベントの新たなバーチャル参加の形がみえてきました。今後も、こうしたツールの開発が加速すると思われます。参加者にとって、よりエキサイティングなイベント体験ができる未来には、ワクワクしかありませんね。