A.B.C-Z・河合郁人は、ジャニーズ随一のジャニーズオタクだ。木村拓哉の大ファンで、嵐・松本潤、KAT-TUN・亀梨和也ほか、マニアックなものまねをさせたら右に出る者はいない。それを芸に昇華させて、最近はグループで塚田僚一に次ぐソロ露出の多さを誇る。
「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)で見せる“ジャニーズものまね”は恒例。5月19日には同局の「ものまねグランプリ 次世代ものまね芸人No.1決定戦&歌ものまねNo.1決定戦スペシャル」に、現役ジャニーズで初参戦している。
高校生と20代のフレッシュなメンバーが軸となる「ザ少年倶楽部」(BSプレミアム)では、32歳の河合が最年長司会者として奮闘中。4月には、TBS系昼の情報帯番組「ゴゴスマ~GO GO!Smile!~」の金曜レギュラーというビッグチャンスをつかんだ(現在はリモートのため不定期出演)。
99年にジャニーズ事務所に入所した河合は、苦節およそ13年をかけて、ジャニーズ初のDVDメジャーデビューにこぎ着けた苦労人。鳴かず飛ばずだった頃は、ジャニー喜多川社長から厳しい言葉を投げられたことがある。
「後輩の関西ジャニーズJr.のコンサートに、Kis-My-Ft2の北山宏光とゲスト出演したとき、両グループの仕切り担当のそろい踏みとあって、かなり笑いを取れたそうです。上機嫌で楽屋に戻ると、ジャニーさんは数人の関係者と会談中。河合を見つけると『YOU、ちょっと来て』と声をかけ、『YOUさあ、顔の下半身がブサイクなんだよ』と言われています」(アイドル誌ライター)
当時からファンの間でささやかれていたのが、フットボールアワー・後藤輝基に似ているということ。その声は後藤の耳にも届いていた。
「A.B.C-Zがようやくデビューできた頃、河合が『MCをやりたいんです』と打ち明けると、後藤は『郁人が地上波でMCができるようになるまで、着けとけ』と高級腕時計を差し出した。値段はおよそ79万円。オフィチーネ・パネライという紳士向け高級ブランドでした。河合は大事に使っていましたが、壊れてしまった。修理代が高値だったので直せずにいましたが、後に収入が増えると修理を済ませ、今は再び河合の左腕に収まっています」(前出・アイドル誌ライター)
ジャニーさんから「ブサイク」と突き放された河合も、今では立派なレギュラーコメンテーター。これで、“本家”後藤をしのぐ切れ味鋭いツッコミを身につけたら、鬼に金棒か。
(北村ともこ)