女優でモデルの米倉涼子が10月15日、「フランス映画祭2020 横浜」の記者会見に登壇し、フェスティバル・ミューズに就任したことを発表した。出身地の横浜で開催される同映画祭を盛り上げると約束した米倉はフランス語で自己紹介を行うなど、サービス精神が旺盛な姿を見せていた。
「3月末にオスカープロモーションを退所して以降、米倉が公の場に姿を現すのは9月24日に出席した化粧品CMの発表会に続いて今回が二度目。コロナ禍の影響があるとはいえ、彼女の知名度から考えれば活躍の場が少なすぎる印象があります。ただオスカー退所により業界から干されたというわけではなく、米倉には今後の活動についての目論見があるようです」(芸能ライター)
それは本格的なブロードウェイ進出だという。米倉は2008年と2010年に人気ミュージカルの「CHICAGO」で日本語版の主役を務め、2012年には米ニューヨークでのブロードウェイ公演も実現。昨年には3度目のブロードウェイの舞台に立った。米倉は日本人女優としては大柄で顔つきも派手、そして声も大きいことから海外ミュージカルにはぴったりと評価も高いようだ。
「米倉自身は新たなドラマなどに出演するより、今は歌やダンスの技術を磨くことに意識が向いているようです。当たり役だった『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)については続編はないと見られていますし、今後はテレビから舞台にシフトする方向かもしれません」(前出・芸能ライター)
それに加えて「CHICAGO」に関しては、バックアップ態勢も整っているというのだ。芸能ライターが続ける。
「アメリカ本国でも人気演目の『CHICAGO』ですが、その日本語版制作にはTBSが関わっており、2008年の初演も劇場はTBS赤坂ACTシアターでした。そのTBSで6月26日に放送された『ぴったんこカン・カン スペシャル』に米倉が出演し、同局の安住紳一郎アナが2012年のブロードウェイ公演をサプライズ訪問した時の映像も流された。これが米倉とTBSの蜜月を示すのであれば、コロナ禍が収まった後に米倉版CHICAGOの再演は十分に有り得るのではないでしょうか」
2012年のブロードウェイ公演では、出演に際して必須の条件とされる「Actors’ Equity Association」(米国俳優協会)への加入も果たしている米倉。来年以降、彼女がブロードウェイの舞台に立つ可能性も高そうだ。
(浦山信一)