ジャニー喜多川前社長の性加害問題を取り扱った日本テレビ系の報道番組「news zero」で月曜キャスターを務めている嵐の櫻井翔はノーコメントを貫いた。この決断にはジャニーズの意向が大きく関わっているというのだが、この選択が櫻井の今後を左右しかねない。
5月15日の同番組では前日の14日にジャニーズの藤島ジュリー景子社長が公式で性加害問題を謝罪した件を報じた。その際、メインキャスターを務める有働由美子アナだけがカメラの前に立ち、櫻井はカメラの前からフレームアウトしていた。
有働は「この件については、番組で話し合って私が話します」と切り出した。「まずは、性被害については、被害者のケアを最優先に考えてほしい。そして、エンタメを通じてたくさんの夢を見せてきてくれたジャニーズだからこそ、ファンや私たちが迷いなく、夢を見続けられるようにしてほしい」と訴えかけた。最後は「私たち『zero』も、性被害は絶対に許さないという姿勢で、しっかりと向き合っていきたいと思います」と締めくくったが、その間、櫻井が姿を見せることはなかった。
日テレ内でも櫻井の扱いに苦慮していたと言われているが…。
「最終的にはジャニーズから話させないでというお願いがあったと聞いています。実際に、ジャニーズのある幹部は『櫻井に話させることはない』と様々な方面に通達していたそうですし、ジャニーズはこの一件で櫻井を守る形を取ったようです」（芸能関係者）
ただ、この問題で守り切れても、キャスターとしての立場は危うくなったという。ある制作会社関係者はこう明かす。
「日テレ内では、バラエティー番組ならいざ知らず、報道がそういう態度でいいのかという疑問の声は上がっています。しかも、同じ時間で放送されているTBSの『NEWS23』がイケイケでジャニーズの性加害問題に取り組んでいるのに、弱腰にならざるを得ない。櫻井を起用しているのが足かせになっていると疑問の声も出始めています。さすがに報道番組で局の独自性が保てないならば、ジャニーズタレントは必要ないのではという論調になりつつある」
櫻井のキャスター生命も危うくなってきた。
