「事実無根なので闘いまーす」と呟き、ダウンタウンの松本人志が自身のXから法的措置を示唆し、芸能活動休止も発表されたのは、1月8日のことだが、1カ月以上経過した2月11日時点で、訴状は文藝春秋に届いていないという。
松本は昨年末、文藝春秋が発行する週刊文春に女性への性加害疑惑を報じられていたが、これを事実無根として、1月22日に正式に提訴すると発表。名誉毀損による損害賠償として約5.5億円を請求するも、3週間後の現在においても、訴状は「まだ送達がされていない段階」だという。2月11日に生放送された「サンデー・ジャポン」(TBS系)の取材で、文春にはまだ松本からの訴状が届いていないことが判明。同番組レギュラーの細野敦弁護士は「何の問題もなければ、2月上旬が過ぎたわけですから、訴状が届いてもおかしくない。考えられるのは、訴状の記載に関して、裁判所と松本さんの代理人の間でやり取りが行われている」と推察し、松本側の請求額の内訳を裁判所から求められたケースなどがあり得るとも解説。さらに「ないと思いますけど」と前置きし、「松本さんが訴えを取り下げたとすると、裁判所も公表しないし、松本さんも公表しないと。その可能性がないわけじゃない」と、提訴自体をやめてしまった可能性すら指摘したのだ。
「視聴者からはネット上『サジを投げたのでは?』と“戦意喪失”説を唱える声がみられます。というのも女性との飲み会自体は肯定しているとみられる松本が、最大の争点と考えているのは、文春砲第1弾で報じられた“性的行為の強要”が“あったか否か”。ところが、その訴状の準備をしていたであろう最中にも、新たにマッサージ店での性的行為の強要が文春砲の第5弾で報じられ、『第1弾を提訴するなら、第5弾についても訴えないと整合性が取れない』とする声も上がる事態に。以降も、文春は松本にまつわる報道を継続して伝えており、世間からは『多分、勝ち目がないというか、訴えだしたらキリがないことに気付いたんじゃない?』『とりあえずは世間向けにファイティングポーズを取ってみたものの、やる気を失っているのでは』などの反応が見られました」(テレビ誌ライター)
引くに引けない状態になっているのか。
(木村慎吾)