博多華丸・大吉の博多大吉が3月10日に放送された「たまむすび」(TBSラジオ)に出演。3月いっぱいでNHKを退職する近江友里恵アナウンサーへの思いを語った。
大吉はNHK「あさイチ」で共演していた近江アナについて、「すごい人なんです、あの人」と語り出すと、学生時代から「NHK全国大学放送コンテスト」アナウンス部門で優勝するなどした経歴を紹介し、「言ってみたら“ナチュラルボーン”NHKアナウンサーみたいな感じで『あさイチ』担当になって、すごく皆からかわいがられて結果も出されて、本当に2、3年後にはもう紅白の司会してるだろうな」と、アナウンサーとしての力量も人柄も兼ね備えた近江アナについて、「間違いなくこの子はNHKを背負って立つんだろうな」と感じていたという。そんな彼女が突然「辞めます」という話になって驚きを隠せなかった。
大吉が近江アナの退職を“唐突”と感じたのも無理はない。「コロナ禍だから、ほとんどこの一年しゃべってないんです、仕事場以外では」と、大吉はコロナ以降に近江アナとはあまり語り合える時間もなかったことを明かし、「今まで通りの一年だったら、食事会の席で色んな話聞いて、そこでそういう話聞けたんでしょうけど、今回はもう結果しか聞かされてなかった」と、若干の悔いもにじませた。
退職の理由について「聞きたいけど、トップシークレットだから。スタッフさんもごく一部しか知らないことだから口にも出せず。近江さんの連絡先知ってるけど、『どないなってまんの?』って土足で入っていくわけにもいかんから、聞くに聞けず。何だかんだで卒業を迎えて現在に至る」と、直接詳しくは聞けなかったことを明かした。
「近江アナは『あさイチ』最後の出演となった5日の放送で、4月からは“街作り”の仕事に携わることを明かしています。アナウンス業とはまったく違う業種に進むことに驚いた視聴者が多かったようですが、大吉さんも同じ気持ちだったようですね」(テレビ誌ライター)
なぜ街作りなのか。大吉の語りは続く。「(近江アナは)もともと大学でそれ(街作り)を勉強していたんですって。都市はこのように作ったら、建物をここに置いて、ここに公園作ってここにこういう施設作ると、住みよい街になりますよという事を大学で研究してて、それを実はやりたかった。(NHKの試験に受かって)アナウンサーになってここまできたけど、自分の残りの人生考えた時に、もう一つやりたいこと…“街作り”…逆算したら、今(転職する)しかないって結論に達したんです」と、近江アナの心境を熱く代弁した大吉は、その決断について「すごくないですか?」と絶賛し、「(NHKに)しがみつくよ、僕なら」と、周囲を笑わせた。
「近江アナは最後の放送で博多華丸・大吉の二人を『お兄ちゃんみたい』と称していましたが、大吉さんはまさに兄のような目線で近江さんを見守り、心配しつつもその決断にリスペクトを払っているように思えました」(前出・テレビ誌ライター)
視聴者のみならず、大吉の胸のうちにも“近江ロス”はまだ色濃く残っていそうだが、近江アナには大吉の思いも胸に、ぜひ素敵な街作りの仕事を頑張っていただきたいものだ。
(石見剣)