生命保険や医療保険……さまざまな保険がありますよね。結婚前には、「どんな保険に入っておく?」と話し合うのがいいと思います。なぜなら、どんな保険にどのくらいかけるのかというのは、ある意味その人の人生観ともいえるからです。
例えばアメリカなどでは、日本ほど死亡保障に入る人はいないようですし、日本ほど保険を重視する人たちはいないともいわれています。どんな入り方がいいか悪いかという問題ではなく、これは価値観の問題。だからこそ、本来なら結婚前に決めておきたいのです。
でも、そこまで話し合ってから結婚している夫婦は少ないという印象です。では実際に何も話さないまま結婚をしたときに、果たしてうまくいくのか。現実問題、うまくいっていない人が多い気がします。
うまくいかない事情はそれぞれですが、とくに多いのは、もともとは働いていた女性が出産後は子育てに専念している場合です。この場合、もともと自分が自由に行動できるようにお金を稼いでいましたが、結婚・出産を機にそうではなくなり、夫の収入に頼ることになります。そうなってきてから、女性側はこう思うわけです。
「今、夫が病気になったり死んだりしたら、私も子どもも生活していけない……」
そして、保険を真剣に考えるようになるのです。真剣に考えている女性に対して、やはり真剣に考える男性ももちろんたくさんいますが、そうではない人も少なくないのです。女性側が万が一のために保険に入って欲しいと話しても、それに応じない男性もいます。果たして、保険に入りたがらない男性とはどんな人なのでしょう。
■楽観主義者で、自分だけは大丈夫だと思っている
誰にでも“万が一”のことが起きる可能性はあります。いつ不治の病にかかるか分からないし、いつ交通事故に遭うかも分かりません。だけど、そういうリスクが自分にだけはないと強く信じるのが楽観主義者。こればかりは、生まれ持っての性格なのかもしれませんね。
■変に節約家。自分が死んだ後のことにはお金を使いたくない
掛け捨ての保険の場合、「戻ってこないものにお金を使うのはもったいない」という人は少なくありません。また、同じように「戻ってこない」としても、入院時などの補償のための終身医療保険なら、自分が生きている間の保険だからか、加入する男性が多いように感じます。
■無責任。実は妻との離婚を考えている!?
実は離婚を考えているけれども、事情があって今はそのことを妻とは話し合っていない……こんなときには、保険をかけたくないのかもしれません。自分が事故や病気で苦しまなければいけないとき用の医療保険ならまだ入る気持ちになれるのかもしれませんが、自分が死んだ後に妻が受け取る死亡保険の場合、離婚を考えているなら入る気持ちにはならないでしょう。
以上が保険に入りたがらない男性心理です。あなたのご主人の言動に、心当たりはありますか? どんな理由にせよ、あなたと彼の保険の価値観が合わないのは困ったことですよね。とくに離婚を考えていそうなら穏やかではありませんので、ご主人の言動を観察しながら、今後のことについて慎重に考えていきましょう。
(恋愛カウンセラー・安藤房子)