お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘が11月24日放送の「水曜日のダウンタウン」(TBS系)に出演し、深さ3メートルの落とし穴から這い上がる不屈の精神力を見せつけて大きな話題となっている。
番組では「落とし穴に落ちたのに一向にネタばらしが来ないまま日が暮れたら正気じゃいられない説」と題した、一風変わったドッキリを敢行。尾形を始め、コロコロチキチキペッパーズ・ナダル、チャンス大城、ニッポンの社長・ケツ、蛙亭・中野といった面々を山中の落とし穴に落下させるも、その後、日が暮れるまで何時間も放置することで、各芸人がパニックに陥る様子をモニタリングした。
しかも、落とし穴は3メートルもの深さで、単独での脱出は不可能。また、穴に落ちた芸人らは、30人規模の芸人が集まる山中での宝探しバトルの大型企画だと説明されており、企画終了後は各自が現地解散するという設定だったため、穴に落ちた芸人が置き去りにされやすい要素をそろえたドッキリとなっていた。
そのため、穴に落下した芸人らは、一向にスタッフが駆け付ける気配がなかったことから、“もしかすると忘れられているのでは?”との恐怖を抱き始め、徐々にパニックと苛立ちを隠せず。大声で叫ぶ者や、ひたすら番組側への愚痴を漏らし続ける者など、リアクションは様々だったが、尾形だけは懸命に穴からの脱出方法を探っていた。
「落下から5時間以上が経過し、完全に日が暮れると、尾形以外の参加者には救出のハシゴが渡され、次々に生還。しかし、尾形については、単独での脱出成功の可能性を模索していたため、番組側は引き続きその動きを注視しました。尾形は着ていたジャージを脱いでヒモ状にし、ヘルメットと結び付けて地上へ100回以上も放り投げるなど、様々な手段を講じるも、なかなか脱出には至らず。
しかし、その間もひたすら『絶対あきらめねぇ』『ちきしょー』などと負けん気の強さを見せると、穴の壁面を削って足場を作るといった機転を利かせ、あと一歩のところまで奮闘。落下から7時間12分が経過すると、最後は足場から思いっきりよじ登って這い上がることに成功し、男泣き。駆け付けたスタッフには『これの何が面白いんですか!』とキレるひと幕もあったが、スタジオで尾形の脱出劇を見守った夏菜やトラウデン直美も『感動しました』と称え、ダウンタウン・松本人志も目頭を抑える場面がありました。
放送後、尾形のツイッターアカウントには『水ダウで惚れたからフォローしました! めっちゃかっこよくて感動しました!』『最後まであきらめない姿かっこよかったです!』『本当にすごかったです! 尾形さんを見て6年ぶりにツイートしました笑』『水ダウ見ました! 苦しかったとは思いますが、頑張る姿を見てとても勇気をもらいました。最後登れた時は少し涙が出たほどです』などの歓声が殺到。今回のドッキリでただ1人、株を爆上げさせた格好です」(テレビ誌ライター)
本来、同企画における番組側の狙いは、落とし穴に放置され続けた芸人がパニックに陥る様子を撮ることだったが、3メートルの穴から単独で脱出してみせた尾形の活躍は想定外の展開。壁には脱出を防ぐために油が塗られるなどの対策も講じたが、そうした障壁も全て突破した尾形のサバイバル根性には、日本中が脱帽したと言えるだろう。
(木村慎吾)