嵐・松本潤主演ドラマの評判が…視聴率ダウンの危機

 嵐の松本潤主演ドラマ「となりのチカラ」(テレビ朝日系)の平均所帯視聴率が1月21日、発表された。1月20日にスタート、15分拡大で11.5%、個人視聴率は6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だった。

「テレ朝金看板の木曜9時枠。前クールの10月期は米倉涼子のドル箱シリーズ『ドクターX~外科医・大門未知子~』を放送。初回19.0%、最終回17.7%の高視聴率を記録しました。本作は『家政婦のミタ』で社会現象をまき起こした遊川和彦氏が脚本・演出を担当し、テレ朝連ドラ初主演の松本と初タッグを組むなど話題性抜群。局の宣伝にも抜かりはなく、最低でも15%は固いと思われていましたが、思いのほか伸び悩んでしまったのです」(女性誌記者)

 何をしても中途半端な主人公・チカラ(松本)が、同じマンションに住む隣人の問題に、出来もしないのに首を突っ込んではひっかきまわし、騒動をまき起こすという社会派ホームドラマ。初回は隣の家庭の児童虐待疑惑に深入りしたあげく右往左往する大混乱に。

「初回放送中からネットは大荒れでした。視聴中だけにストレートな感想が次々アップされ、そのどれもが国民的アイドル、嵐の松本潤主演のドラマとは思えない塩反応ばかりだったんです。豪華すぎる役者陣に興味を引かれて見たものの、松本のキャラクターがウザすぎてやばい、話の展開がつまらない、ありえないシチュエーションに面食らってツッコミを入れるなどのコメントばかり。遊川氏ならではの独特なキャラ設定は陳腐と切り捨てられ、ガミガミ妻(上戸彩)の尻に敷かれる気弱で優柔不断な子持ち夫役の松本に拒否反応が集まる結果となりました。

 年末に松本の代表作『花より男子』がTVerで再放送されたこともあり、あの自信満々なツンデレぶりとは真逆の情けないキャラ変に失望する声が相次ぎ、どうせやるなら嵐・相葉雅紀が適役との声もあがりました。その結果、途中リタイア組や2回目は見ないと宣言する視聴者が続いたのです。曲者ぞろいの登場人物を量産する遊川ドラマの真骨頂といえる作品で、美人女優の松嶋菜々子をヘンテコおばさんに仕立てるなど一癖も二癖もあるキャラがてんこ盛り。遊川ワールドにハマれば面白さ満点ですが、現実無視の変人ぶりに辟易し、ついていけなくなったのでしょう。松本は演出通り忠実に演じているだけで文句を言われる筋合いはないのですが、リアルさに総スカンを食った形です」(芸能ライター)

 昨年末に公開された松本の主演映画「99.9‐刑事専門弁護士‐THE MOVIE」が累計動員数183万人、興収24億円を突破してヒット中。30億円超も確実との声も上がるなど、事実を追及する人権派弁護士という当たり役が盤石となったのに、まさかの主演ドラマでミソをつけてしまうとは。ネットでは来年、松本が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」をもじって、「どうする松潤」と心配する声も。

 濃いキャラを最後まで演じ切って演技開眼と絶賛されるのか、キモキャラ定番の役者との烙印を押されてファンにソッポむかれるのか。この先、目が離せない。

(塩勢知央)

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