20年1月、ジャニーズ史上初の2組同時デビューを果たしたSixTONESとSnow Man。切磋琢磨しての活躍は誰もが認めるところだが、そんな2組にはそれぞれ、因縁のある人物がいる。京本大我と佐久間大介だ。(1月15日配信記事より)
Snow Manが昨年の「第72回 NHK紅白歌合戦」に初出場した。20年1月、SixTONESとの通称「スノスト」でジャニーズ事務所初の2組同時デビューを果たすと、いきなりミリオンヒット。同年大みそかの紅白初出場を、2組そろって決めた。ところが、メンバーの宮舘涼太が新型コロナウイルスに感染したため、ほかの8人が濃厚接触者となり、出場を見送り。翌21年に念願の“紅白の初ステージ”を成就させた。
Snow ManのシングルCDのセールスは昨年の1stから今年1月の3rd「Grandeur」まで3作連続で100万枚を突破。デビューと同時にミリオンアーティストとなり、「オリコン上半期ランキング2021」の「アーティスト別セールス部門」トータルランキング、「作品別売上数部門」シングルランキングでも1位を獲得した。
今年、Hey! Say! JUMPから岡本圭人が抜けて8人に減少したため、9人のSnow Manはジャニーズ最多グループとなった(デビュー組に限る)。多人数は没個性に陥るが、Snow Manはデビューイヤーからそれぞれが得意分野を生かしたため、ソロの仕事に恵まれ続けている。
筋肉系は岩本照で、天然ボケは深澤辰哉。モデルも兼務する長身のラウールと目黒蓮は、人気を二分。美容オタクは渡辺翔太で、唯一の関西ジャニーズJr.出身が向井康二。クイズ番組に引っ張りだこの高学歴は阿部亮平で、貴族キャラは宮舘涼太。アニメオタクが佐久間大介だ。
佐久間はKis-My-Ft2の宮田俊哉と肩を並べるアニオタ。もうひとつ武器がある。母が80年代アイドルトリオ「きゃんきゃん」の桜井直美さんなのだ。
「桜井さんは『キャンキャン』として82年に16歳でデビュー。センターポジションでした。しかし、翌83年に小泉今日子や中森明菜といったアイドル豊作期に突入すると、『きゃんきゃん』に改名して、センターが山本博美さんにバトンタッチ。それでも人気は上がらず、1年ほどで活動を終了しました」(アイドルライター)
解散後、桜井さんは表舞台から姿を消し、山本さんはソロになってタレント活動を開始。この時に出会った俳優の京本政樹と結婚して、息子の大我を出産。それがSixTONESの京本大我だ。
「60年近いジャニーズの歴史でも、お母さんがアイドル黄金期で同じグループだったなんて前代未聞。その息子たちが別グループで同日デビューし、紅白出場も一緒に決めたのですから奇跡です」(前出・アイドルライター)
ライバルであり仲間でもある2グループの2世タレント。天下を獲りたかった母の夢を息子が実現するという、ウソのようなホントの話だ。
(北村ともこ)