現在放送中のドラマ「エイジハラスメント」(テレビ朝日)。武井咲演じる新人OLが、その若さと美しさゆえに年上OLたちから激しい嫉妬を受けながらも、職場にはびこるさまざまなハラスメントに立ち向かうというストーリーで、なかでも「エイジハラスメント」とは、老いも若きもその“年齢”によって受ける差別のことである。
実際、こうした「エイジハラスメント」は職場で起こっているのだろうか。その実態について、女性社員たちに話を聞いてみた。まずはオーバー30歳の女性たちのエピソードから紹介しよう。
「職場の仲間たちとバーベキューをしたとき、虫が飛んできたので『キャッ!』と声を上げたら、『またまた~、女のコぶらないでくださいよ』と20代の男性たちに笑われてムッとしました。若い女性社員たちが怖がると『大丈夫?』とか言って追い払ってあげていたのに‥‥」(36歳・IT関係)
「新人女性社員とベテラン男性社員の3人で営業先から帰るとき、男性社員が新人の荷物を持ってあげたんですけど、どう見ても私のほうが荷物は多かったのに、なぜか私はスルーされました」(37歳・印刷)
「飲み会のとき、上役の横には必ず若い女性スタッフが座ることになっているんです。私が上役の横に座れなくなって早5年。このシステム、そろそろやめてもらえませんか?」(35歳・飲食)
いずれの女性も内心はムッとしながらも、耐え忍んでいるのだとか。一方で、アンダー30の声を聞いてみると、若いからという理由で受けるエイハラもあるという。
「女性の先輩に仕事を頼まれかけて『あ、ゆとり世代じゃできないかも。やっぱりいいや』と言われたのに腹が立ちました。ゆとり世代というだけでバカにされるのがイヤです」(25歳・会計事務所)
「取引先に伺ったとき、まだ何も話していないのに『若い女のコじゃ話が通じないよ。上の人はいないの?』とオジサンに言われました」(26歳・システム開発)
その実力も見ずに「若い女性=何もできない」と決めつけられることにご立腹な女子たちが多い様子。もちろん男性にも同じようなエイハラはあるのだろうが、女性にとって日本のカイシャというものは、まだまだ快適に働ける環境とは言えなさそうだ。