「ゆきぽよ」ことモデルでタレントの木村有希の名を聞いて思い出すのが、20年1月、知人男性が木村の自宅で不法薬物を使用して逮捕された一件だ。「週刊文春」で報じられ、イメージダウンから木村の仕事が激減して今に至る。
そんな騒動への“みそぎ”とばかりの内容を、木村が自身のYouTubeチャンネルで、11月2日のほぼ同時刻に3本連続投稿した。
1本目は元世界ミドル級チャンピオンの竹原慎二に2分2ラウンドのスパーリングで挑む内容。木村はヘッドギアをつけているとはいえ、竹原の正確なジャブが顔面を捉え、「痛い、痛い‥‥」と心折れそうになりながら懸命に堪えていた。もちろん、竹原は相当手加減していたが、それでも木村は鼻血を流し、その姿には「勇気をもらった!」「見直した!」との声があがった。
2本目は、世間にあふれているとされる木村への罵詈雑言をヘッドホン越しに聞き、それに堪え、沈痛な面持ちでASMR風にマイクに向かって心境を吐露する内容。こちらにも「もらい泣き」「感動した」など称賛の声が相次いだのだが、問題は3本目。ネットウォッチャーが首を傾げながらこう語る。
「グラビアの撮影だと思ってスタジオに訪れた木村が白いバスローブを脱ぐと、上半身は肩、ワキ、二ノ腕、お腹見せの衣装に、下は超ミニの短パン。ここからカメラマンがどんどん上着を着るよう要望し、木村が着ぶくれしていくといったドッキリ企画だったのですが、普通は服を着重ねる場合、その都度控室に戻り、メイクも直します。それなのに、スタイリストが手渡した衣装を撮影中のその場で着てしまうことに違和感が。最後は、カメラマンの『もう1枚壁を越えよう』に、『今の私でいいです』と雪だるまのようになった木村のセリフでエンド。先の2本で視聴者を感動させておいて、なぜ3本目で反省の色ナシとオチをつけてしまうのか疑問です」
結局のところ、「反省していない」と主張したかったのだろうか。
(所ひで/YouTubeライター)