NHKのBSプレミアムとBS4Kで再放送中の2013年上半期朝ドラ「あまちゃん」。5月22日に放送された第43回で、あのドラマのファンが沸き立つシーンが演じられた。
スナック「リアス」で、常連たちが集まる場面、ひとり見かけない男に天野春子(小泉今日子)が「誰よ?」と問いかける。現役海女でスナックを手伝う熊谷美寿々(美保純)は、「水口(松田龍平)くん初めて?勉さんのお弟子さん」と、琥珀を採掘する小田勉(塩見三省)に弟子入りした男だと紹介すると、春子は「怪しい」「勉さんから学ぶことある?」と、散々な言いようだ。
すると美寿々は水口に「ねえねえ、ミズタクは独身?」と笑顔で問いかけ、「彼女は?クリスマスの予定は?」とグイグイ迫ったのだ。すると水口は「ごめんなさい、ボク年上じゃないとダメなんです」と明かし、美寿々は「年下に見える~?」とゴキゲンになったのだ。
その後、美寿々は水口の隣に座り、いい雰囲気で会話する場面が流れたが、一部の視聴者がこれに沸き立ったというのだ。テレビ誌ライターが解説する。
「松田の実母は女優の松田美由紀(父親は俳優の故・松田優作)ですが、美由紀と美保は1981年のドラマ『北の国から』(フジテレビ系)で共演した間柄。しかも二人は黒板純(吉岡秀隆)の兄貴的存在である北村草太(岩城滉一)と結婚の約束を交わしていた吉本つらら(美由紀)と、後に草太の妻となったアイコ(美保)という因縁の友人同士を演じていたのです。ですから、美由紀の息子の龍平と美保が『あまちゃん』ではイイ雰囲気になるという展開に、『北の国から』ファンは胸を熱くしたようですね。2013年の本放送時も話題になっていたのですが、ネットが普及した今では、より盛り上がり方が速いようです」
視聴者からは、ネット上で「つららさんの息子とアイコが恋に落ちるのは禁断過ぎる」「つららさん、草太も息子もアイコに取られるのかわいそすぎ」などと、作品を超えた因縁に驚き、感慨深げな声が寄せられている。
美保はかつて恋のライバルを演じた美由紀の息子との共演に、どのような思いを抱いていたのだろうか?
(石見剣)