5月26日から公開されている映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」が好調な滑り出しを見せているようだ。上映館は全国で300館足らずとはいうものの、公開初日1位、初週3位という興行成績は快挙と呼べるのではないだろうか。
荒木飛呂彦氏の大人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」から生まれたスピンオフ作品「岸辺露伴は動かない」がNHKで高橋一生主演により初めて実写ドラマ化されたのは2020年12月末。その年と翌21年は3夜連続、22年は2夜連続で放送された。そしてその際のキャスト&スタッフによる、満を持しての映画化がこの作品となる。
映画自体もさることながら、観客からの注目度が高いのはパンフレット。その表紙はパッと見、黒1色のように見えるのだが、光の加減で映画タイトルのみが浮かんで見え、何とも“岸辺露伴っぽい”のである。すでに、公開初日の夕方には定価税込み990円のパンフレットは完売。同じ頃には、メルカリやヤフオクでこのパンフレットが2000円弱で取引されており、こちらもあっという間に完売となった。
「いわゆる転売ヤーがこの映画のパンフレットは売れると確信して買い占めたのでしょう。劇場入場特典のステッカーやフライヤー(チラシ)など、本来なら無料で誰もが入手できるはずのものまで取引され、こちらもかなりの品薄状態となっています。映画製作サイドは転売ヤー対策を考えていなかったのではないでしょうか」(女性誌記者)
それにしてもネット全盛で増殖する一方の転売ヤー。有効な規制ができる日は来るのだろうか。