1月25日深夜放送のアメフト番組「オードリーのNFL倶楽部」(日本テレビ系)に、日向坂46の山口陽世がゲスト出演。アメフトのルールをしっかりと勉強してきたことに、視聴者から歓迎の声があがっているようだ。
同番組には普段からアメフト好きのゲストが多数出演。カンニング竹山や相武紗季らはすっかりおなじみの存在だ。そこに今回、2月に二十歳を迎える山口が加わった形となる。
「山口は小学生の時に野球経験があり、投球フォームやバットスイングは女性アイドル離れしています。横浜DeNAベイスターズ好きを公言しており、始球式では華麗なフォームで観客を驚かせたことも。それゆえ野球関連の番組に出演するなら分かりますが、まさか『NFL倶楽部』に登場するとは、驚くファンもいるようです」(スポーツライター)
日本のプロ野球に詳しい芸能人が、MLBにも興味を持つのはごく自然な流れ。それゆえ山口もMLB関連番組に出演しそうなものだ。それがなぜ、これまで縁のなかったアメフトの番組に出演することになったのか。そこには坂道グループの「スポーツ戦略」が見え隠れするという。
坂道グループでは乃木坂46の黒見明香も野球好きで知られている。香港に住んでいたことから英語も得意で、MLB情報を理解しやすいのが強みだ。昨年4月からは冠番組「明香の、MLBのそこんとこもっと知りたいっす」(ABEMA)を担当しており、坂道のMLB枠と言えば黒見で決まりという状況なのである。
一方で芸能界全体を見渡せば、野球好きの女性タレントは決して珍しくない。競争率の高さを考えると、山口がグループ外でも野球キャラを押し通せるかは微妙なところだろう。
その点、アメフト好きのアイドルはほぼ皆無。かつては乃木坂46の斎藤ちはるが、鉄人QBと呼ばれた父親を持つこともあり、それこそ「NFL倶楽部」にも出演していた。しかしテレビ朝日の局アナとなったいま、ライバル局の番組にゲスト出演することは不可能。それゆえ「アメフト好き女子」はいま、絶好の空きポジションとなっているのである。
「しかもオードリーは日向坂46の冠番組『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)で当初からMCを務めており、山口とはすでに4年ほどの共演経験があります。それゆえ山口も春日に物怖じせずにすみ、のびのびと個性を発揮できるのではないでしょうか」(アイドル誌ライター)
そんな状況に加えて山口には、アメフト好きになる適性が備わっているというのだ。
アメフトは攻守が明確に分かれているなど、同じアメリカ生まれの野球に似た面が多い競技。アメフトを特徴づけるダウンの概念が野球のアウトに似ているほか、各プレーのあいまにじっくりと考える時間があるなど、野球好きはアメフトに親しみやすいという。
「しかも山口は『NFL倶楽部』出演が決まってすぐ、NFL選手名鑑を購入して勉強。未知の世界であるアメフトへの好奇心を発揮するあたり、スポーツそのものが好きなんでしょう。それゆえ彼女はオードリーが驚くほどの速さでアメフトに関する知識を吸収してくれるに違いありません」(前出・スポーツ誌ライター)
2028年のロサンゼルス五輪では「フラッグフットボール」が公式競技として開催されることが決定。昨年10月に初開催されたアジア・オセアニア選手権では、女子日本代表が初代女王に輝いている。もしや山口のNFL倶楽部出演は、4年後を見据えた長期戦略の始まりなのかもしれない。