松本人志の性加害疑惑報道の余波はあたかも、別の芸能人、スポーツ選手をも巻き込むかのように“被害者の告発”が続いた一週間だった。中でも強烈だったのは、ほぼ実名とわかるような形で、ミュージシャンの過去の薬物使用と性加害の両方を暴露した、元清純派女優の告発だった…。(1月31日配信)
かつての“凄惨な記憶”を蘇らせ、「ミュージシャンNさん」からのヤバすぎる脅迫と性的暴行の被害で「複雑性PTSDになった」―。そんなふうに、元女優の若林志穂さんが1月25日までに更新したXで、ダウンタウン・松本人志の性加害疑惑が報じられる以前の去年11月に行ったライブ配信を再投稿する形で告発し、ネット上で大きな反響を呼んでいる。彼女の証言によると、この“性加害事件”が起きたのは若林さんが女優として活動していた1997年。ドラマで共演した“大先輩”から「セリフ合わせをしよう」と誘われたことだったようだ。
若林さんの動画によると、その「ミュージシャンNさん」は暴力を振るうことで有名で、彼女は断れずに自宅へ招いてしまったという。すると、その悪い予感は的中。「Nさんに薬物を持ってこられて」閉じ込められて、強制的に肉体関係を結ばされたという意味の言葉を続けた後に、「暴力を振るわれて。最終的に『お前なんか芸能界にいられないようにボコボコにして海に沈めてやる。オレの周りにはそういうことをできるヤツがいる』と脅された。それが3回くらいありました」と、一気に語ったのだ。
Nは一人で薬物を使い、若林さんは決してやらなかったというが、この配信映像が瞬時に拡散されると、若林さんへのエールの声が殺到。25日のXで、若林さんは「こうやって、業界が少しずつでも良い方向へ変わり進化して行くことを願っております!」と綴ったものだ。
「若林さんをPTSDへと追い込んだ『ミュージシャンN』については、すぐさまネット上で『あの人しかいないじゃん』『一瞬で特定できました』との声が飛び交いました。というのも、若林さんが97年に出演したドラマは3本で、それぞれのキャスティングなどを見ていけば、過去に報じられた不祥事などと合わせて、すぐにNは、『この人しかいない』となるんです。もちろん、現時点では若林さん側の主張のみが一人歩きしている状態で、ほぼ名指しされたに等しい、Nの見解を聞きたいところです。実際、彼のインスタグラムにはすでに『若林しほさんの告白動画から来ました』『事実ならば、悲しすぎる』などのコメントが書き込まれています」(テレビ誌ライター)
この反響の大きさに、27日になって、若林さんはNで実施したライブ配信で、みずからの発言の反響に困惑していると明かし、「暴露したいわけではない」「私は私の問題として解決」と、告白の真意を説明。松本の性加害を告発した女性にも寄り添う発言をしつつ、最後は、「仲良くやっていきましょうよ。もう傷つけ合うのはイヤですから」とも語って明るく締め括っていたが、依然反響は収まらない様子だ。Nのファンは今回の内容を本人の口からキッパリと否定してほしいと願っているのではないか。
(木村慎吾)