昨年6月、自身の家族から殺害予告を受けたと発信し、11月に名誉毀損の疑いで逮捕されたのは、登録者数21万人を擁する人気家族チャンネル「けいれぶの家」を運営していたYouTuberのかれぶこと村上彼武だ。
村上は警察の取り調べに対し、「名誉毀損するつもりはなかった」と答えていたようだが、自身のチャンネルの中で何度も家族間で起きたトラブルについて投稿していたためか、逮捕後に同チャンネルは削除されている。
そんな彼は現在、年下の彼女・なのとともに「なのとかれぶ」というカップルチャンネルを運営し、1月20日にはチャンネル名を「2024年を獲る男女」に変え、新たなスタートを切っていた。
当初はガスが止まり銭湯に行ったり、床屋に行けずセルフカットするなどの困窮した生活を動画で発信していた2人だが、最新の動画でとんでもないことが明かされていたのだった。
「何と、家賃が払えなくなり2人はホームレスとなったようです。4月2日の動画では、夜中の公園をうろつき、1つのおむすびを2人で分け合って食べた後に寝床を探す姿を、そして4月5日には寒い中公園で野宿し、水道で顔を洗い、リュックから非常用の食料を出している生々しい姿が投稿されています」(YouTubeライター)
しかし、この「YouTuberとホームレス」という組み合わせ、どこかで見覚えがあるように思えるが…。前出のYouTubeライターがさらにこう続ける。
「2022年5月に始動した『ホームレスが大富豪になるまで』というYouTubeチャンネルをご存知でしょうか。横浜でホームレスをしていたナムさんが、ディレクターからのスカウトによりYouTuberとなり、ディズニーランドに行ったりヒカキンと寿司を食べに行くなどの動画を投稿したのですが、これが大バズりして、ついにYouTubeの収益で家も借りることができたんです。このサクセスストーリーが視聴者の心に刺さり、登録者数は現在40万人を超える人気コンテンツとなっています。おそらくかれぶは二番煎じでホームレスYouTuberとなったのでしょうが、どれも再生回数は数千回程度と視聴者から全く注目されていません。年中に有名になりたいという焦りもあるのでしょうが、家賃が払えず突然家を出てホームレスになるというカゲキな展開には無理があるのでは…」
貧乏ネタがつき、苦肉の策でホームレスYouTuberに転身したのかもしれないが、彼らのマネをして野宿する配信者が増え、事件に巻き込まれる可能性もある。
動画をバズらせるためにはなんでもアリという考え方は、今一度見直すべきかもしれない。
(佐藤ちひろ)