今回は、今も精力的に音楽活動を行っている沢田研二さんと、奥様の女優・田中裕子さんについて占ってみたいと思います。今年で結婚から35年を迎えたお2人。先日、一部女性誌で6月に東京国際フォーラムで開催された沢田さんのライブの際に、いつもなら目立たぬよう後ろの席に座る田中さんが、異例の関係者席に現れたことが報じられていましたが、いったいどんな縁で結ばれているのでしょうか。
さて、今回使用するのもホロスコープのダブルチャート。2人のホロスコープを出し、組み合わせることによって相性などを見る占法です。ホロスコープというのは、西洋占星術に欠かせない星の配置図のこと。その人が生まれた瞬間に、どの星がどの場所に位置していたかを見ます。それを分析することにより、その人の性格や人生、意識、好み、価値観、才能、恋愛、仕事等、詳細がわかるとされているのです。また、過去・現在・未来についても占うことができます。では、さっそく2人のホロスコープを重ね合わせ、相性を占っていきましょう。
2人のホロスコープを見たとき、少し驚いた私。なぜなら2人の星同士は、90度という「摩擦と葛藤」の角度を取っているケースが目立ったからです。一般的に「相性が良い」とされる角度は0度や120度で、融合や調和を意味します。けれど、沢田さんと田中さんの場合、90度が4つもあるのです。愛情を表す金星の角度も90度であり、2人の恋愛観や理想のタイプ、愛情表現などがちぐはぐになりやすいことを示しています。
さらに、沢田さんの太陽と田中さんの金星が90度。太陽はその人の性格や人生、生き方などを表す最も重要な星です。そんな沢田さんの太陽に対し、田中さんの金星が90度なので、沢田さんのキャラクターを田中さんが素直に受け入れることができないと読み取れるでしょう。そして、沢田さんの月と田中さんの水星もまた90度です。月は感情や心理状態、好み、ライフスタイルなどを表す星。水星は知性や言語、コミュニケーション能力などを表す星です。ここからわかるのが、沢田さんの感情の動きや趣味、生活習慣などを、田中さんがなかなか理解できないということ。一方、田中さんの金星と沢田さんの水星も90度ですから、田中さんの愛情に対して、沢田さんの理解が及ばないことが考えられます。
このように、星同士の角度だけ見ると、およそ相性が良いとは言えない2人なのです。ところが、基本的相性が悪くても、強い愛情で結ばれる夫婦は結構いるもの。そういう夫婦に共通するのは、大きな試練を乗り越えたという過去です。沢田さんと田中さんの場合も、結婚までの道のりは平坦とは言えなかったでしょう。つまり、試練が２人を鍛え、厳しい相性を克服させたのです。そういう意味では、2人の関係はラブラブな夫婦というよりも、戦友に近いかもしれません。これから幾たびの試練に遭おうとも、この2人なら乗り越えられるのではないでしょうか。
(三田モニカ）
8月1日生まれ。獅子座。A型。占術家。アロマテラピーアドバイザー。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業。占い情報誌の編集プロダクションを経て独立。西洋占星術、血液型診断、タロット等のロジックを応用した開運術を提唱。著書に「A型人間の頭の中」「B型人間の頭の中」（いずれも青志社）など。
