元迷惑系ユーチューバー・へずまりゅうが7月24日に自身のXを更新。奈良公園の鹿を虐待していたという男性を追い詰める様子を動画で公開している。
奈良県の人気観光スポットである奈良公園では、国の天然記念物である鹿を蹴りながら歩く男性の動画がSNSで拡散され、「すぐに逮捕すべき」「天然記念物以前に生き物相手に何やってんの」などと物議を醸していた。
すると、へずまは「奈良公園の鹿に対し動物虐待をする海外観光客について厳重に注意します。現在、公園に二日間滞在していますが多数の危険人物を追っ払うことができました。奈良県警が動かないので自分が代わりにパトロールをします。危ないと思ったら私人逮捕もせざるをえなくなります」と現地入りを報告し、「日本の宝は俺が守る」と意気込んだ。
その後の更新では「奈良公園の鹿さんに暴力を振るった」外国人とされる人物を「追っ払った」としたうえで、「明日から俺のやり方が通用しない場合は無理やりでも拘束して警察に引渡す。日本で迷惑を掛けたいのならまずこの俺を倒してからにしろ」と投稿。添付された20秒ほどの動画には、外国人と思しき男性を追い回しながら「お前、鹿、2回叩いたやろーが」「お前、奈良公園来んなよ!」「わかったか!?」「鹿、叩いたやろーが、今、オメー」と怒鳴り続けるへずまの声が確認できる。
ただ、過去には、スーパーで会計前の魚の切り身を食べて盗んだり、沖縄・首里城の火災焼失からの復興を願う寄せ書きに落書きをしたりと、動物虐待に引けを取らない迷惑行為をはたらいてきたへずま。それだけに、一連の投稿には「散々暴れてきたお前が言えることじゃない」とする指摘や、そもそも動画に映る男性が鹿を虐待している客観的な証拠がない点などを批判する声もネット上には見られた。
とはいえ今回、鹿を守ろうと迅速な行動を見せていることには「珍しくまともな活動をしてるみたいですね」「いいぞ、正義の味方」「へずま!こういうのはもっとやっていいよ!」「今回だけはへずまは間違ってないし、初めて頼もしいと思った。今回だけね」と支持する反応も少なくなかった。
ただし、一般人による“私人逮捕”はトラブルの元になるケースが多い。今後は、すでに同公園での注意喚起を始めた奈良県警の警察官に委ねたほうが、他の利用客にとっても安心なのかもしれない。ともあれ、波紋を呼ぶ振る舞いが大半のへずまではあるが、今回のパトロールはその“アブない活動歴”の中では最も大衆からエールを送られたものだったと言えそうで…。
(木村慎吾)=写真はイメージ=