新垣結衣主演ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)の最終回の平均視聴率が、20.8%と自己最高を更新した。初回から一度も数字を落とさず、初の大台超えを達成して有終の美を飾った。
しかし、ドラマ前半は「みくり、全てに対価を求めすぎ」「みくりが最初から本性のままだったら平匡さんははたして好きになっただろうか?」「先週までのかわいかったみくりを返せ!」など、平匡(星野源)に権利ばかりを主張するみくり(新垣)にガッカリしたり、イラ立つ視聴者も少なくなかったようだ。
それでも、石田ゆり子演じる百合と、大谷亮平演じる風見のハッピーエンドに、キュン死した視聴者は多く「2人のスピンオフが見たい」とのリクエストが殺到した。
テレビ誌のライターは「10話だった予定が11話に延長されたことで、前半は時間稼ぎのようだった」と言う。
「ドラマが好調なテレビ朝日以外の局は、1クール10話が最近の傾向です。『逃げ恥』は回を増すごとに視聴率を伸ばしたので、11話に延長したのかもしれません。おかげで、みくりと平匡のラブラブシーンを期待していた視聴者は、前半の“小賢しさ全開”のみくりにイライラしたことでしょう」
ただ、芸能記者は「その小賢しさが後に功を奏した」と評価する。
「以前、恋人から『小賢しい』と言われたみくりは、その言葉が呪縛となっていた。それが、『小賢しいなんて、一度も思ったことありません』と平匡から言われ、心がほぐれていく瞬間がありました。あの時の新垣の演技は素晴らしかった。あのシーンで、ほとんどの視聴者のイライラも解けたのではないか」
スッキリとハッピーエンドとなった「逃げ恥」。SPまたはスピンオフを期待したい。