今回は、もはやお笑い界の「大御所」と呼べる、ビッグネームのコンビ相性について占いたいと思います。そのコンビとは、博多華丸大吉。2人がどういう相性をもっているのかを見ることで、面白さの秘密やコンビが長続きしている理由がわかるはずです。
今回使用するのも、ホロスコープのダブルチャート。2人のホロスコープを出し、組み合わせることによって相性などを見る占法です。ホロスコープというのは、西洋占星術に欠かせない星の配置図のこと。その人が生まれた瞬間に、どの星がどの場所に位置していたかを見ます。それを分析することにより、その人の性格や人生、意識、好み、価値観、才能、恋愛、仕事等、詳細がわかるとされているのです。また、過去・現在・未来についても占うことができます。では、さっそく2人のホロスコープを重ね合わせ、相性を占っていきましょう。
2人のホロスコープ相関図を見てまず驚いたのが、90度という「葛藤・摩擦」を表す角度の多さです。感情や好みなどを表す月、知性や思考パターンなどを表す水星、愛情を表す金星、情熱の方向や刺激、行動パターンなどを表す火星といった主要な惑星同士が、なんと3つも90度を形成しているのです。普通なら、まずお互いに違和感を覚えたり反発心を抱いたりするはず。とても相性が良いとは言えません。しかしながら、お笑いという仕事を考えると、実にピッタリの相性かもしれないのです。なぜなら、感性が似ていない、共感を覚えにくいからこそ、面白いネタが浮かぶのだと考えられるからです。
もし、2人の惑星同士が120度という調和の角度ばかりだったなら、ネタが浮かべばすぐに共感し、「それ、面白いね。ぜひやろう」となるでしょう。けれど、感性がまるで違っていたら、「いやいや、こっちのネタのほうが良くない?」と異なる意見が出るはずです。それはつまり、独りよがりになりにくい、予定調和には決してならないということ。そう、感性の違いがネタの幅を広げていると見ることができるのです。
このように、2人の感性の違いをうまく生かしている2人ですが、さらに名コンビたる理由が他にも見て取れます。それは、華丸さんの火星と大吉さんの太陽・水星が、60度という角度を形成していること。太陽はその人の性格や生き方などを表し、西洋占星術では最も重要な星です。水星は先程も述べたとおり、その人の知性や思考パターンを象徴します。この2つの星に対して、行動力や刺激を表す火星が60度を形成。60度という角度は、惑星同士の働きをスムーズに融合させます。ここから読み取れるのが、華丸さんが大吉さんの生き方や考え方に刺激を与え、動かしているのではないか…ということです。
こうしてみると、2人は異なる個性や感性を持つがゆえに成功した、運命のコンビといえるかもしれません。興味や好みのベクトルが違うからこそ刺激を与え合い、お互いの視野を広げ合うのでしょう。そんな2人ですから、長続きするのも当然と言えそうです。今後も、2人の快進撃は止まらないでしょう。
(三田モニカ)
8月1日生まれ。獅子座。A型。占術家。アロマテラピーアドバイザー。早稲田大学第一文学部西洋史学科卒業。占い情報誌の編集プロダクションを経て独立。西洋占星術、血液型診断、タロット等のロジックを応用した開運術を提唱。著書に「A型人間の頭の中」「B型人間の頭の中」(いずれも青志社)など。最新刊『どうしてあの人に勝てないの? ~ひとつ前の星座でわかる、あなたが<勝てない人>』Kindle版が西瓜社より発売中。