9月30日に最終回を迎えた松本まりか主演「夫の家庭を壊すまで」(テレビ東京系)。最終回前話の第11話ラストで、これまで犯人がわからなかった、久米みのり(松本)に対する悪意のあるネット上での書き込みや脅すような怪文書を書いていたのが、麻生祐未演じる離婚した元夫の母・如月裕美だったことが判明。
みのり、渉(野村康太)、勇大(竹財輝之助)、裕美(麻生)の4人が一堂に会した席で、裕美がみのりに向かって包丁で襲いかかり、それを見た渉が身を挺してみのりを守ったところまでが描かれたため、最終回ではみのりの安否から明かされることに。
裕美の包丁は勇大(竹財)が手で制し、みのりをかばった渉も無事。勇大は母・裕美が手にした包丁を素手で握り血を流しながら「母さん、もうやめようよ…」「仕事も金も信頼も、全部失ったのは、全部俺たちのせいなんだよ…」と説得。しかし裕美はその場から逃走。みのりを心配してやって来たみのりの実父・月城進(石黒賢)の車の前に飛び出し、裕美はそれをきっかけに月城の会社で清掃の仕事をやらせてもらうようになった。
最後には不倫や復讐にエネルギーを費やしていた登場人物たちが改心し、穏やかなハッピーエンドを迎えたが、裕美は1人だけ改心しないキャラを好演。悪口を言われた、月城の会社に勤める女性たちに食って掛かり、警備員に取り押さえられながらもキーキーと悪態をつく様子は、怖いのに笑えるという、おそらく麻生にとって新境地と言えるキャラを生み出したように思う。
ネット上でも麻生が演じた裕美に対し、「裕美がしつこすぎて笑える」「やばすぎてウケる」「麻生さんあっぱれ」といった声と同時に、9月26日にHuluのオリジナルドラマ撮影中に照明機材が落下して負傷し、頚部挫傷、頭部外傷で約2週間の安静加療と診断された麻生を心配する声もあがっている。
このドラマでは元嫁のみのりを苦しめたが“怖いのに笑える義母”は、今後のドラマ界で引く手あまたになりそうだから、どうか麻生には元気になってもらいたい。
(森山いま)