お笑い芸人・明石家さんまが10月12日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBSラジオ)で、不同意性交などの疑いで書類送検されたジャングルポケット・斉藤慎二容疑者について言及した。
斉藤は撮影待機中のロケバス内で20代女性に性的暴行をはたらいた疑惑があり、すでに吉本興業から契約を解除されている。芸能界を騒然とさせるこのスキャンダルについて、さんまは「斉藤の件は僕は何も言わないですよ」と話し、これまでの自身のスタンスを「吉本を背負いすぎてた。背負うのやめます。関係ないから」と改める考えがあるという。
多くの芸人を抱えるお笑いプロダクションのトップに立つさんまは「いろんな人がオレを頼るって言ったらおかしいけど、話もしてくれる。それがウソだったりもするからやな」とも心情を吐露。そんなさんまは、昨年の斉藤の不倫報道の際にも、同ラジオ番組で擁護のコメントを出していた。ところが、斉藤本人から別の番組で「さんま師匠、言っちゃダメ。見てもいないんだから言っちゃダメ」と注意を受けたことから、「今回のことも心配してたんですけども、『そや、オレは斉藤に言われてんねん。絶対に見てもいないことを軽はずみに言っちゃダメ』って。その通りやわな」と“ノーコメント”とする理由を語ったのだった。
ただ、“ウズウズ”はしているようで、“同意か不同意か”という点で様々な推測が飛び交っている今回の事件に対し、「憶測って心のどこかで楽しんだりしてしまうから、これもいけないところやねんけども。ホンマは聞きたいやろ? ホンマはどうだったか。言うたろか?」とも言及。
これまでも多くの後輩芸人が不祥事を起こすたびに「どうしてあげるのが一番ええのかな?」と頭を悩ませてきたというが、すでに斉藤が吉本を離れてしまったことには「好きなヤツが解雇になったから、オレは疲れてる」と落胆している様子だった。
「ダウンタウン・松本人志が活動を休止していることもあり、さんまにはこれまで以上に“吉本を背負っている”という精神的な重圧が増していたのかもしれません。また、さんまの場合、様々な騒動に関して、あまり自分から積極的に詳細を調べることをしないまま、“芸人への無償の愛”という観点のみでコメントを発することが多いので、どうしても身内への甘さが露呈して偏ったものになる傾向があります。そのため、可愛がっていた後輩の契約解除という知らせにショックを受けているのもわかりますが、詳しい言及を避け、『今後は誰のことも心配せんことにする。考えないようにするって決めた』とする方針転換には、世間から『その方が賢明かと思います。さんまさんにも批判が飛び火してしまうので』『さんまさんは人が良いからフォローするんでしょうが、いつもマイナスになるばかり。むしろさんまさんが叩かれたりもする』『下手にコメントを出さない方がいいですね』と支持する声が集まっています」(テレビ誌ライター)
どんな局面であっても芸人仲間への愛情を隠せないのは、さんまの長所であり、短所でもあるということだろう。