中山美穂さんの結婚相手に「やっぱり作家だったかって妙に納得」 あの映画監督が回顧

「ちょっと失礼な言い方になったら恐縮なんですけど、あれだけ勉強家で聡明な中山美穂が選んだ結婚相手は、やっぱり作家だったかって妙に納得したのを覚えてます」

 12月6日に他界した女優・中山美穂さんのプライベートを振り返ると、2002年、フランスを拠点に活動する作家でミュージシャンの辻仁成氏と結婚。パリに移住して、04年、長男を出産。14年、協議離婚が成立している。

 中山さんの主演映画「波の数だけ抱きしめて」(1991年)で監督を務めた馬場康夫氏が、自身のYouTubeチャンネル「ホイチョイ的映画生活~この一本~」で、中山さんの人柄や数々の出演作を振り返った。中山さんは、撮影の合間、頻繁に読書に興じていたようで、結婚相手にも「納得」したとして、冒頭のコメントとなった。また、中山さんは、こんな夢も持っていたという。

「中山さんは、実は自分で映画を監督したいという願望があって、もし自分で作るなら低予算、少人数で撮ることになるだろうということまで考えていて、『夕映えの道』(2001年製作のフランス映画)はスタッフが少人数で、手持ちのHDカメラで撮影され、キャストもオーディションで集めた、半分素人だと聞いて、参考になるかもしれないと思って観始めたら『完全に引き込まれた』と仰っていました」(馬場氏)

 中山さんが、遺伝性アルツハイマーを発症する、人気作家で大学の特別講師を演じた日韓合作映画「蝶の眠り」(2018年)も馬場氏はこう絶賛している。

「普通、女優さんが作家とかいうと、どこかウソっぽく見えちゃうのに、47歳の時の中山美穂さんが演じられた作家は、本当に作家っぽく見えましたね。ご本人が聡明な方ですから、そういう役をこれからもっと演じられたのにという時に亡くなられたのが本当に残念です」

 ドラマ「毎度おさわがせします」(TBS系、1985年)で、ツッパリ少女・のどかを演じ、刺激的なシーンやセリフをこなして大ブレイクした中山さん。聡明な役まで演じられる幅とギャップも魅力だったのだ。

(所ひで/YouTubeライター)

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