サウナブームの次は“昭和レトロ”の進化系ということか。サウナブームの熱が冷めやらぬ中、今若者たちの間で「公衆浴場ブーム」 が急拡大している。
特に昭和レトロな空間を現代風にアレンジした和モダンなお風呂屋さんが人気を博し、次々とコラボイベントが仕掛けられているのだ。
例えば、東京・押上の老舗銭湯「押上温泉 大黒湯」(墨田区)では、昨年大ヒットしたアニメ「わたしの幸せな結婚」とのコラボイベントが開催され、さらにノーベル製菓の人気商品 「男梅」とのタイアップ企画「男梅湯」も話題に。入浴剤を使用した特別なお風呂の情報がSNSを中心に拡散され、多くの若者が足を運んだ。
また、東京・池尻大橋の 「文化浴泉」(目黒区)は、老舗の趣を残しつつモダンなデザインにリニューアル。芸能人やファッション業界関係者にも愛されるスタイリッシュな銭湯として注目を集めている。最近では、総合腸活ブランド「AuB(オーブ)」 とのコラボレーションを実施し、新発売の入浴剤「SLEEP BATH」をいち早く体験できるイベントが開催され、先着で限定グッズのプレゼントも行われた。
次に注目すべきは、東京・東中野に位置する「松本湯」(中野区)。昭和11(1936)年創業の老舗ながら、2021年8月にモダンな空間へと大胆にリニューアル。本格的なサウナと落ち着いた和の雰囲気で、銭湯初心者からヘビーユーザーまで幅広く支持を集めている。
そして、ここでも新たなコラボが進行中!1月24日から2月24日までの期間限定で、ロート製薬の化粧水「メラノCC」とのコラボイベントを開催。メラノCCをイメージした特別な入浴剤や、製品体験コーナー、さらには限定グッズ販売と、多彩なコンテンツが目白押しだ。
近年、都会の銭湯では、地元住民との交流の場としての役割が再注目されている。常連同士の絆や、若者と年配者が一緒に楽しむ新しいコミュニティの形が生まれ、“銭湯=癒やし” だけでなく “出会いの場”としても楽しめる。ちなみに、最近の若者は「お風呂上がりのコーヒー牛乳」よりも、「プロテインドリンク」や「クラフトソーダ」で“ととのう”のがトレンドらしい。
「昭和の温もり」と「令和のセンス」が絶妙に融合した銭湯カルチャー。ブームに乗り遅れないうちに、あなたも“ととのい”体験をしてみては?