元タレント・中居正広氏とフジテレビの問題で、何と約10時間半に及ぶ会見が開かれた。長時間会見の世界最長記録であるウクライナのゼレンスキー大統領の会見(2019年、12時間)に次ぐとみられる“世界第2位”の長さ。この異例の事態に視聴者からも「フジの重役たちを長時間も座らせて、同じ質問を繰り返すのは見ていられなかった。フジテレビがなんだかかわいそう」といった同情の声が上がる始末だ。
だが、銀座のクラブで働くY美さんは、この問題を違う角度から語る。
「大口のお客様でも、スタッフの女の子に失礼な態度を取る人、しかもスタッフが休むほどひどい目に合わせるような人は、どんな人であれ即“出禁”です。それが銀座の鉄則。テレビ局の社員さんもいらっしゃいますが、礼儀正しい人もいれば、態度が大きい人もいて、結局は“個人の品性”に尽きる話なんです。ただ、今回の件で言えば、問題が明るみに出た後に、即出禁は難しかったにせよ、半年で番組を打ち切るくらいの対応はできたはず。やっぱり“とにかくジャニーズ”と、その看板に頼りきってきた結果が、今のフジテレビなんじゃないですか?」
一方、記者会見に同席していた関係者によると、今回の長時間会見は「謝罪というより、収拾がつかない泥沼劇場のようだった」とのこと。結局、真相解明よりも疑念が深まった形となった。
それにしても、業界の頂点を走り続けてきた中居氏とフジテレビ。“超”長丁場の会見に費やされた労力もさることながら、視聴者の心に残ったのは“テレビの未来への不安”だったのかもしれない。