元フジテレビアナウンサーでタレントの渡邊渚が1月29日に刊行した初のフォトエッセー「透明を満たす」(講談社)が発売当日、大手通販サイト・Amazonの「タレント本」売れ筋ランキングで1位になった。発売初週にして、重版は濃厚。新人女子アナとして未来を嘱望されながらも病に伏して退社、エッセイストやモデルとして新たな人生を歩んでいる渡邊に、特に女性からの支持が高まっているという。
「インスタグラムには批判や中傷、憶測や罵倒も含めて、様々な声が連日にわたって多く書き込まれています。それでも閉鎖しない“鬼メンタル”は彼女ならでは。《強すぎる!》《笑顔が可愛い》《透明感がハンパない》といった書き込みは、ほぼ女性からのもののようです。一方で、《PTSDを理由にあきらめないところはすごい》《病気や逆境に負けず何事にもチャレンジするのは素晴らしい》と、這い上がる強さへの羨望と共感もあるようです。インスタは2月で廃止して、公式ホームページと公式メンバーシップを開設するとか」(ウェブライター)
渡邊はフジテレビ勤務時代、朝の生情報番組「めざましテレビ」や「ワイドショー」ほか多くの番組を担当していたが、2023年6月に体調を崩して降板。翌24年8月にフジを退社して、自身のインスタグラムでPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことを公表した。
その後はSNSを中心に心情を吐露。フリーとなってからはエッセイを連載、グラビアに挑戦したほか、大学でPTSDに関する講義を持ったこともあった。局アナ時代にできなかった可能性をみずから広げ、長く苦しい闘病を克服したことに共感の声があがった。慶應義塾大学経済学部出身で、大学1年生の時には「ミス慶應コンテスト2016」のファイナリストとなったほどの容貌。27歳にして人生の天国と地獄を経験したことに、様々な賛否があった。
「『透明を満たす』は5万字を超えるエッセイと、80ページ以上のグラビアが掲載されています。PTSDとの闘いも描かれていますが、その深刻さからは彼女の類まれなる蘇生力が見えます。今なお同じ症状に悩まされている人や克服した人からは《励みになった》という声が届いているそう」(前出・ウェブライター)
2月1日には都内の六本木蔦屋書店で、サイン本つきの抽選式トークショーと、先着式サイン本お渡し会が開かれる予定。些少ながらもチケットは完売。盤石の警備体制を持って臨んでほしい。
(北村ともこ)