お笑い芸人・ケンドーコバヤシにとって、千原兄弟・千原せいじは芸能界の“裏の権力者”として映っているという。3月2日放送の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)で、せいじの豪快すぎる私生活での様子を明かしている。
この日の企画は「芸人エピソードカードバトル」で、各出演者がカードを選び、そこに名前が書かれた芸人にまつわるマル秘エピソードが次々に紹介されていった。その中で、ケンコバは長く付き合いがある先輩芸人・せいじの“権力者ぶり”をうかがわせる出来事を振り返ることに。
「せいじさんって、ボクの知りうる限り、影の権力を1番持ってる人ちゃうかなと思ってる」と語り出したケンコバ。というのも、「一回、京都でせいじさんに『おい、お前、京都におるなら飲みに来い』って言われて。(呼ばれた店に行くと)せいじさんとボク以外は、わりかし名の通った会社の社長さんが20人ぐらいいて」と、大勢の著名な経営者らと飲むことになったという。
宴会での会話内容もスケールがデカく、「せいじさんが酔いもまわってきて、『お前んとこと、お前んとこと、お前んとこの会社で共同で船買え!その船でせいじを海へ出せぇ!』って言ってたんです」といい、その謎の要求に社長たちも「わかりました」と返答。せいじを中心に不可思議な会話が展開される様子を見たケンコバは「最大権力者がこの男です」と舌を巻いたようだ。
「せいじといえば、これまでに様々な番組企画で海外ロケに挑戦し、突出したコミュニケーション能力を発揮。中でも印象的だったのはアフリカのケニアでの一幕です。あまり他の人種や民族を容易く受け入れることのない彼らに対し、ガサツなせいじがグイグイと懐に入ると、ファーストコンタクトの翌日にはマサイ族の一グループを従え、先頭に立つせいじが彼らを引き連れて歩いていたという伝説を持っています。せいじいわく、一夫多妻制のマサイ族の、とある長(おさ)に『自分の子はどれ?』と話しかけ、『ここにいるのは全部が自分の子』と返されたことから、『自分、やるなぁ!』と“イジり”、意気投合。すぐにそのグループ全体と打ち解け、『みんなボクに従うようになった』と明かしていました。せいじには『どこの国だろうが、人間は皆、一緒。同じ目線で話しかけないとアカン』というポリシーがあるようで、『アフリカも、オレからしたら東京から大阪へ行くのと変わらん』とも表現。相手がマサイ族だろうが、会社のトップだろうが、せいじにはお構いナシで、敷居を飛び越えたストレートなコミュニケーション術が、一部の層には深く刺さるのかもしれません」(テレビ誌ライター)
相方で弟の千原ジュニアは極度の人見知りで、そうしたアンバランスな相性も千原兄弟ならでの魅力だと言えそうだ。
(木村慎吾)