4月7日、静岡県内で追突事故を起こした後、搬送先の病院で看護師に暴行を加えたとして、現行犯逮捕された広末涼子容疑者。4月10日午前10時前に、静岡県警は東京都内の広末容疑者の自宅に、家宅捜索に入った。それにしても、昨年所属事務所から独立して以来、静かに活動していたイメージで、いきなりの“爆発”に思えるが、彼女を知る芸能関係者はこう打ち明ける。
「もともと非常に几帳面な性格なんです。掃除も料理も、ひとつ残らず自分の手で仕上げないと気が済まない。家事も仕事も育児も、“ちゃんとしている自分”でいなければならないという強い使命感があった。でも、その“きちんと”が、彼女の心を少しずつ追い詰めていったんです」
2000年代に入り、出産・育児を経験してからの広末は「母として恥ずかしくないように」と語り、自身のキャリアと家庭の両立に全力を注いできた。時に“潔癖”とも思えるほどのマジメさは、彼女の芯の強さでもあり、同時に不器用さの裏返しでもあったのか。23年の不倫報道、離婚、CM降板と、積み上げてきた信頼が大きく失われたが、徐々に再始動し始めていた矢先の今回の事件。そして前述の10日の家宅捜索は、広末容疑者の21歳になる長男の誕生日と重なっており、何とも皮肉な巡り合わせだ。広末容疑者にとって、息子の節目に傷を残すような出来事は、心に深い痛みを刻んだだろう。
「彼女は子どもたちに対して、いつも真剣でした。ドラッグや性の話も正面から向き合っていた。ちゃんと伝える。それが母親としての責任だと、強く思っていたんでしょう。でも、そのマジメさこそが、彼女をどんどん孤独にしていった気がします」（前出・芸能関係者）
勾留が続く中、心配されるのは彼女の精神状態と、家族のケアだが、一方で、業界内にはこんな声もある。
「広末さんって、どこか心配したほど落ち込んでいない…と言うか、良くも悪くも“ケロッと”している性質なのは間違いない。あれだけの騒動を経ても、そういうことがあったことなどおくびにも出さないような感じで、現場に戻ってきて活動を再開するタイプに思えます。実際、様々なことがあって、もう消えてしまうのか…と思われても、“奇跡のカムバック”をしていますからね」（映画関係者）
そう、彼女は何度でも立ち上がってきた。泣いて、笑って、裏切られて、それでもスクリーンの中では希望を演じてきた。壊れてしまった“理想の母”の仮面の下で、本当の彼女はどんな顔をしているのか。何度もトラブルから這い上がってきた広末容疑者だけに、世間の関心は尽きず、女優としての動向はまだまだ注目のマトなのかもしれない。
