元放送作家の長谷川良品氏が、自身のYouTubeチャンネル『長谷川良品「テレビ悲報ch」』を更新(5月16日付)。「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した俳優の宮川一朗太を、テレビマン視点で大いに称賛した。
13日に放送された「徹子の部屋」のトーク内容を要約すると、宮川は2005年、フリーライターの女性と30代で離婚。当時中学生だった2人の娘を男手一つで育て上げた。そして2年前、末期がんで闘病中だった元妻を自宅に迎えることに決め、簡易ベッド、酸素吸入器、車椅子などのリースを長女が手配。宮川は「彼女をベッドに寝かせて、元嫁とこれからしばらく不思議な生活が始まるのかな、なんて思っていたら、その翌日に旅立ちました」と話した。
娘と最期を看取ったという。長谷川氏はこうしたいきさつ聞いて号泣したと言うが、ことさら関心を寄せたのが「私が20歳になるまで離婚のことは公表しないで」という長女の願いを宮川が忠実に守ったことだ。長谷川氏は動画でこう話す。
「娘さんがどういう意図で離婚の公開を嫌ったのかは明かされていませんでしたが、親としてそういう約束を忠実に守ったことに感心しきり。誰にも言えないということは、まわりからのサポートも受けられないということなんじゃないでしょうか。しかも、俳優で出会いも多いでしょうに、その後は独りを貫いた。(中略)何より、テレビマン視点でいうと、“シングルファーザー”をコンテンツというビジネスにしなかったことに頭が下がる思いです」
最近は、俳優としての出会いから不倫に堕ちるパターンの報道が多いため、宮川の誠実な姿勢がさらに際立つ。
宮川は俳優業が多忙で、今年に入っても新川優愛主演の1月期ドラマ「五十嵐夫妻は偽装他人」(テレビ東京系)、間宮祥太郎主演の4月期ドラマ「イグナイト‐法の無法者‐」(TBS系)と、立て続けに重要な役どころで起用されている。“シングルファーザー”を売りにする必要はなかったようだ。
(所ひで/YouTubeライター)