来春までの期間限定で再始動する嵐が、6月2日にファンクラブの新規入会受付を再開した。だが、今回の新規入会ではコンサートチケットの申込ができないという条件が付いており、この措置をめぐっては賛否の声が上がっている。それと同時に、「最後のツアーは報道されているほどの大規模ではないのではないか」との見方も広がり始めているという。
嵐はゴールデンウィーク明けに活動再開を発表すると同時に、ファンクラブの新規入会を一時停止。これは、来春予定されているコンサートツアーにおいて、長年ファンクラブを継続してきた会員を優先するための措置とされる。今回の新規入会再開に際しては、「公演のチケット申込、バースデーカードはございませんのでご了承ください」との文言が添えられており、コンサートのチケット申込ができないことを明確にしている。
この一文から読み取れるのは、ツアーの規模に関する暗黙のメッセージである。あるイベント関係者は次のように語る。
「嵐のファンクラブ会員数は、最盛期には300万人とも言われていましたが、活動休止以降に多くが退会し、現在は100万人を下回っているとの見方もあります。一部報道では、来春のツアーは総動員数100万人超、あるいは200万人規模になるとも伝えられています。しかし、実際はファンクラブ継続会員だけでチケット争奪戦になる規模のツアーになるのではないか」
そもそも嵐が解散するのは来年5月31日。この時期、全国のドーム会場はプロ野球のペナントレース期間と重なっており、日程確保が極めて難しい。
「プロ野球の日程が最優先されるため、空いている日程での開催しかできない。どれだけ調整しても、1会場あたり3公演が限界。それを5大ドームに加えて国立競技場を加味しても、総動員数はせいぜい100万人に届くかどうか。新規入会者にまでチケットが回らないのは、こうした現実的な理由からとも考えられます」(前出・イベント関係者)
それでも、十分大規模であることには変わりはない。プラチナチケット化は間違いないだろう。