米の価格高騰が止まらない「令和の米騒動」の最中、前大臣の失言による引責辞任にともない5月21日に農林水産大臣に就任した小泉進次郎氏。就任直後、政府備蓄米を競争入札から随意契約に切り替えて放出することを表明した小泉氏は、5月23日に「ニュースウォッチ9」(NHK)に生出演。「新たな随意契約による備蓄米は5キロで2000円」と明言し、その手腕に期待が寄せられた。
6月1日には、大手スーパー「イオン」「ライフ」やディスカウントショップ「ドン・キホーテ」を視察した小泉氏。現場には取材陣が詰めかけ、各局の報道番組で仕事ぶりが伝えられたのだった。
小泉氏について政治ジャーナリストは「農水大臣に就任し、米の価格抑え込みに取り組み始めてから、明らかに世間の見る目が変わった」と語る。さらに続けて、
「これまで小泉氏は、当たり前のことを意味ありげに話す『進次郎構文』がヤユの対象とされていましたが、ここにきて実行力のある有能な政治家と見られつつある。ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏が『結構まともなこと言っている』と評価していることなども相まって、急激に世間の評判が上昇している印象を受けます」
そんな小泉氏の「外見の変化」にも注目が。前出・政治ジャーナリストが続ける。
「農水大臣に就任してから、こめかみ付近の白髪が目立つようになりましたね。多忙で染めるヒマがないのでしょうが、見せ方がうまい小泉氏ゆえ、どうしても『イメージ戦略』を感じてしまうんです」
白髪にどのような戦略があるというのか。
「白髪がトレードマークだった父親の小泉純一郎元総理と自身のイメージを重ねようとしているのではないか。奇しくも、父親が郵政民営化で郵政族との対立姿勢を明確にして絶大な人気を集めたのと同様、自身も農水族とのバトルで支持を伸ばしている。父から受け継ぐ『改革の系譜』をアピールする思惑があるのかもしれません」(前出・政治ジャーナリスト)
小泉氏の真意は。
(塚原真弓)