【小さい頃は、神様がいて】仲間由紀恵の“ふくよかさ”が共感呼ぶ 「ばけばけ」池脇千鶴にも通じる“アンチ美魔女”現象とは
ドラマ「小さい頃は、神様がいて」(フジテレビ系)で主演の北村有起哉と夫婦役を務める女優・仲間由紀恵のビジュアルに注目が集まっている。
同作は、「最後から二番目の恋シリーズ」などを手掛ける脚本家・岡田惠和氏によるオリジナル作品。2人の子どもを育てる父・小倉渉(北村)と妻・あん(仲間)を中心に、個性豊かな夫婦やカップルが織りなすホームコメディだ。だが、放送開始後はドラマの内容以上に、仲間の“ふっくらした姿”に視聴者の関心が集まっている。
「仲間さんに対してSNSでは『分厚い』『ぽっちゃり』という書き込みが目立っています。『TRICK』シリーズ(テレビ朝日系)や『ごくせん』(日本テレビ系)でのスリムな印象が強いため、ギャップを感じる人が多かったようです。ただ一方で、『役にピッタリ』『主婦らしさがあって自然』という好意的な反応も多く見られます」(民放関係者)
実際、同ドラマで仲間が見せる世話好きな母親像は、ふっくらと柔らかな雰囲気がリアリティを生み出している。
同様の反応は、NHK連続テレビ小説「ばけばけ」で、ヒロイン・松野トキの母・フミを演じる池脇千鶴にも見られた。池脇もふくよかなビジュアルが話題となり、娘を抱き寄せるシーンで見せた“生活感のある手”が称賛を集めた。母性を感じさせるその姿は、作品全体のリアリティを支えている。
仲間と池脇、いずれも40代の実力派女優だが、いま“太めのビジュアル”が評価されるという興味深い現象が起きているのはなぜなのか。
「現在は、40~50代でもストイックに体型を維持し、美魔女と呼ばれる若々しい見た目をアピールする女優が多い時代です。そんな中で、ぽっちゃりしとした自然体の女優は視聴者に親近感を与えやすく、特にホームドラマで母親役を演じる際にはハマり役になる。かつての京塚昌子さんがそうであるように、リアルな家庭像を求める女性視聴者の共感を得やすいのです。今後、仲間さんや池脇さんのようなタイプの需要はさらに高まるかもしれません」(民放関係者)
熟年期を迎え、再び女優として脚光を浴びる仲間由紀恵と池脇千鶴。“ぽっちゃり”を味方につけた2人が、これからどんなリアルな母親像を見せてくれるのか、ドラマファンの期待が高まる。
(渡邊伸明)
