【FNS歌謡祭】ASKAが魅せた!マイクの位置の遠さに痛感させられた「持ち歌」に対する気迫の大事さ
12月3日放送の「2025FNS歌謡祭」第1夜(フジテレビ系)で「持ち歌」2曲を披露したASKAが反響を呼んでいる。
ASKAがソロデビューしたのは1987年のこと。95年にソロとして4枚目のリリースとなった「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」を1曲目としてフルパフォーマンスした。テレビでこの曲がパフォーマンスされるのは、何と30年ぶり。フェンダーの赤いアコースティックギターをかき鳴らしながら、うねるような“ASKA節”を炸裂させた。
もう1曲は前出曲の4年前にリリースされた、ソロで3曲目となる「はじまりはいつも雨」をDa-iCEの花村想太とパフォーマンス。ASKAと花村はまったく違うタイプの「歌が上手な人」のため、2人のハモリはかなりの“聴きごたえ”があった。「持ち歌」を当然ながら自由に歌唱するASKAを見ながら、きっちり合わせに行く花村の内助の功も素晴らしかった。
口から遠く離してマイクを持ちながら歌う「ASKAスタイル」はこの日も健在で、視聴者からはネット上に「マイクの位置遠すぎ!」「ASKAはもうマイク要らないんじゃない?素で歌ってもきっと大丈夫」「マイクがマイクの意味を持ってないよね?あれだけ遠く離して持ってるんだから」といった声が相次ぎ、その豊かな声量が称賛されている。
「FNS歌謡祭」だけでなく、最近の「歌謡祭」と呼ばれる歌番組では、自身の曲以外にも他人の曲を歌唱したり演奏したりすることがよくある。それはそれで楽しく聴かせてもらっているのだが、この日のASKAのように「この曲はオレの曲だから!」と言わんばかりにパフォーマンスされる「持ち歌」というものに、熱さと重さが織りなすパワーを痛感せずにはいられなかった。「この曲は誰にも渡さない」という気持ちがASKAにあるのかどうかは不明だが、生半可な気持ちでカバーをしたら痛い目に遭いそうな気がした。ASKAのパフォーマンスからは、そんな気迫が伝わってきた。
(森山いま)
