「サン!シャイン」1年で打ち切りは必然!?元放送作家が指摘した「タレント至上主義」の矛盾
「もともとは、タレント頼りに起因するところが大きいわけですからね。一刻も早く同局はこうしたタレントありきではなく、企画優先に軌道修正する必要があると感じます。しかもこれ問題なのは、タレントありきならタレントありきとして、割り切ればいいのに、いつの間にか忖度なども機能して、タレントありきを否定してしまっている。どういうことなのかというと…」
テレビへの辛口な考察が好評の元放送作家・長谷川良品氏が、自身のYouTubeチャンネル〈長谷川良品「テレビ悲報ch」〉を更新(12月5日付)。視聴率の低迷と予算の削減を理由に、来年3月で打ち切りが報じられた朝のワイド番組「サン!シャイン」(フジテレビ系)について考察を述べた…。
「『サン!シャイン』のメインキャスターが谷原章介さんであることが、そうしたチグハグさを裏づけています。だってそうじゃないですか。そもそも『めざまし8』では、タレントありきで谷原さんの知名度に頼ろうと番組の司会に彼を抜擢しておきながら、結果、視聴率的には惨敗しているのに、その後番組としてスタートした『サン!シャイン』のメインMCもまた谷原さんというのは、これ矛盾にもほどがありませんかね…。数字が取れないのであれば、さっさと降板させ、数字のある別のタレントに変更する必要があるわけですよ。タレントありきとは本来そういうドライなスタンスが求められます。…そもそも『義理人情』と『タレントありき』という両輪は相反するもので水と油、つまりフジテレビはドライであろうとしながら感情を優先させているわけで、もはや何が何だかわかりません…」
2021年3月29日から放送された「めざまし8」では俳優・谷原章介をMCに起用も、視聴率では「羽鳥慎一のモーニングショー」(テレビ朝日系)、「スッキリ」(日本テレビ系)の後塵を拝した。後を受けて今年3月31日から始まった「サン!シャイン」は、俳優・武田鉄矢、お笑い芸人・カズレーザーらをスペシャルキャスターに抜擢しながらも、視聴率は低迷したままだった。
長谷川氏の指摘通り、「タレントありき」を貫くことが視聴率回復の分岐点であったか…。
(所ひで/YouTubeライター)
