若い子が理解できない……Z世代を理解するために知っておきたい“今ドキの就活事情”とは?
「若い世代のことが分からない……」と悩むことはありませんか? とくに、働く女性たちを悩ますのが新入社員です。そんなZ世代を理解するための手掛かりとして、今ドキの就活トレンドを参考にしてはいかがでしょうか。
就活のアピール材料として、資格の取得に励んだ30~40代の女性も多いことでしょう。でも実は、今ドキの就活はさらに一歩進んでいるようです。詳しくみていきましょう。
国際資格講座などを展開するアビタスが、U.S.CPA(米国公認会計士)の講座を大学在学中(22歳以下)に受講した人を対象として、学生のキャリア実態についてアンケート調査を実施しました。
その結果、大学1・2年生の段階でU.S.CPAの学びを始めた人が3割以上にのぼり、学生の多くが早い段階から将来のキャリアを見据えて取り組み始めている実態が明らかになったそうです。
また、学生時代にU.S.CPAを取得・学習するメリットについて調査した結果、最も多かった回答は「新卒時に他の学生との差別化ができる」(54.3%)となり、専門性で差別化を図ろうとする傾向が明らかになりました。U.S.CPA取得者の6割以上が「確かな効果」と回答しており、海外転職・海外赴任の現実性を高める資格であるようです。
就活では国際資格が大きなアドバンテージになることは容易に想像がつきますが、ひと昔前ならなかなかそこまで学ぶことはなかったように思います。eラーニングで勉強しながら、また働きながら学べる今、こうした国際資格を学ぶまでのハードルは下がっているのかもしれませんね。
Z世代などの若年層間では環境や社会貢献につながる「エシカル消費」が浸透していますが、それは就活にも展開されているようです。それを「エシカル就活」と呼びます。
エシカル就活では、就職先を選ぶ基準として「社会貢献度の高さ」を重視します。具体的には、環境保護活動や地域社会への貢献などに取り組んだり、人権を尊重して公正な取引を推進したり、従業員の労働条件の改善に積極的に取り組んだりすることを指します。
Z世代はもともと環境・社会問題に関心が高いことから、興味のある取り組みを行っている企業に参画することで、自己実現を目指せるメリットがあるようです。
近年、「オヤカク」というキーワードが企業の新卒学生採用でトレンドになっているようです。これは企業が学生の内定辞退を防止するために、内定を出す学生の親に内定承諾の確認をすることを指します。学生が内定を受け入れる姿勢である一方、親がNGを出すケースが存在することが背景にあるようです。
オヤカクは内定を出す前に親に確認を入れるだけでなく、そもそも企業説明会に親向けのスペースを作り、親子で参加するよう推奨しているところもあります。今の時代、企業は学生だけでなく親に対してもアピールする必要があるようですね。
就活のトレンドをご紹介しました。昔とは異なり、今は新しい動きが見られますね。会社では後輩の適正や考え方などを理解するためはもちろん、現在、大学生の子を持つ親であるならば押さえておくとよさそうです。
