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2026/03/24 10:30

「This is I」主演の望月春希、「終のひと」で演じた胃がんの高校生“岬”で見せた「無限の可能性」

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2026/03/24 10:30

 タレント・はるな愛の半生をモデルとした、Netflixで世界独占配信中の日本映画「This is I」を観た人なら、主人公のケンジ/アイを演じた望月春希に度肝を抜かれたことと思う。

 ケンジ(望月)として生まれるも、「本当の自分」をもがきながら探し、夢を追う姿を見た医師・和田耕治(斎藤工)は、当時の日本でタブー視されていた性別適合手術に挑み、ケンジはアイへと生まれ変わる。2人の強い信頼関係が育まれていくプロセスや性別適合手術の現実が、時代を彩るヒット曲と見応えのある数々のダンスで展開される今作は、130分という時間がまさにあっという間に感じられた人が多いのではないだろうか。

 ほぼ無名の新人である現在18歳の望月は、この130分間「ケンジ/アイ」として間違いなく「生きていた」。だから今作を観た人は「望月春希って何者?」と驚かずにはいられなくなったと思う。
 
 そんな望月が放送中の柿澤勇人主演の深夜ドラマ「終のひと(ついのひと)」(TBS系)第8話、第9話にゲスト出演。胃がんのステージⅣで、今後は緩和ケアに移ることになっている高校生・中野島岬を演じた。というより、中野島岬として「生きていた」。

 3月17日深夜放送の第9話で岬(望月)は命を落としたが、「This is I」を観終わった時以上に驚いてしまった。望月春希という役者は「演じる」のではなく、「役として生きる」ことができるんだと思い知らされたからだ。

 初恋の人・勅使河原優梨愛(水瀬紗彩耶)をひと目だけでいいから見たいと願う、岬のまっすぐな気持ちが嗣江(柿澤)の心を動かし、病院から連れ出してもらい会いに行くプロセスは圧巻だった。岬と嗣江がその道中でラーメンをすするシーンでは、自分もそこで2人と一緒にラーメンをすすっているような気になった。

 望月春希には無限の可能性がある。この2作品しか観ていないが、多くの役者たちは望月春希に、恐れおののいているのではないだろうか。

(津島修子)

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