ライフ
2026/06/20 08:00
熱中症の対処法を医師が解説!“飲む点滴”といわれる「経口補水液」の正しい飲み方
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2026/06/20 08:00
熱中症への対処といえば水分や塩分補給をイメージしますが、効率よく摂取する方法として「経口補水液」を用いる方法があります。でも、どんなときに飲めばいいのか、どんな頻度が適切なのでしょうか?
専門医によると「経口補正液は誤解されていることが多い」そうです。いったいどういうことなのか、熱中症に詳しい済生会東部中央病院の谷口英喜医師のオンラインセミナーより、経口補水液について詳しくみていきましょう。
経口補水液ってどういう飲み物なの?
ドラッグストアや一部のコンビニエンスストアで売っている経口補水液は、「水+電解質+ブドウ糖」で構成される飲料です。体液より低い浸透圧になるように設計されていることから、腸管からの吸収効率を最大化することができます。
市販の商品としては、最も有名な大塚製薬工場の「経口補水液 OS-1」の他、「アクエリアス 経口補水液」「アクアソリタ」などがあります。中でも、OS-1は経口補水液の先駆けといわれており、アップル風味もあってとても飲みやすくなっています。
経口補水液はいつ飲めばいい?
経口補水液は、熱中症の重症度の中でもI度の軽症のときに最も有効とされています。つまり、普段の熱中症の予防策として摂取するものではないのです。谷口医師によると、「熱中症の予防と対処を明確に分けることが大切」なんだそうですよ。
●熱中症予防としてするべきこと
熱中症予防には、冷房などによる暑熱回避や脱水予防としての水分補給が効果的です。激しい運動をしたり大量の発汗をしたりしない場合は、水やお茶、コーヒー、紅茶など、一般的な飲み物をこまめに飲むだけでOKです。
●熱中症「軽度」の治療としてするべきこと
熱中症になってしまったときは、治療的補水(水+電解質)や環境の改善が必要です。熱中症の軽度である、めまいや立ちくらみ、大量発汗、こむら返りなどの症状が出たら、経口補水液をすぐに飲むようにしましょう。その他、激しいスポーツの後の脱水状態の緩和や食欲不振、下痢や嘔吐、発熱などの際に飲むのもよいそうです。
経口補水液の正しい飲み方は?
経口補水液は、1回あたり50~100mlを5分から10分間隔で飲みます。一気に飲んでしまうと吸収効率が下がり、胃腸に負担がかかってしまいます。また、冷た過ぎると腸の吸収が悪化するため、常温で飲むのがよいそうです。軽度の脱水であれば、1日あたり500~1,000mlが目安。喉が渇く前に飲み始めることがポイントで、めまいや頭痛、倦怠感が出たときにはすぐに摂取しましょう。そして、尿が出るまで継続します。
近年は塩分過多になるのを気にして、脱水状態であるにも関わらず経口補水液を飲み控えてしまうという人がいるのが社会問題になっているようです。熱中症を起こしたらすぐに経口補水液を飲まないと脱水が進んでしまうケースもあるので、常に飲めるように自宅に常備したりゼリー状の経口補水液を持ち歩いたりするのがよいでしょう。
子どもが飲むときの注意点とは?
子どもや乳幼児は体温調節機能が未発達であるため、大人と同じ量を飲ませてはいけません。1日に体重1kgあたり30~50mlを飲ませましょう。5~10mlの少量をスプーンでゆっくり飲ませます。1歳未満の子には、ちみつ入りのものを飲ませるのは絶対にNGなので注意してください。
軽度の熱中症では脱水症状が出て、意識ははっきりしているもののぐったりしたり汗をかいたりします。そんなときは迷わずに経口補水液を摂取します。それでも症状が改善しない、症状が重いという場合には、放置せずにすぐ救急車を呼ぶなどして対処してくださいね。
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