稲垣吾郎といえば、元SMAPのなかでいちばん乙女チックな性格の持ち主だ。自宅マンションには生花を欠かさず、フレグランスや入浴剤、洗剤や柔軟剤にまで自分なりのこだわりを見せる。
年上の経営者で、一時期、半同居人と報じられた「ヒロくん」を介して農家から新鮮な野菜やフルーツを手に入れている。自炊するため、保存食を作るのは朝飯前だ。いわば結婚に向かない独身アラフォーといったところ。
そんな整理整頓好きが高じて、とんでもない事件が起こったことがある。
「稲垣はSMAP時代、断捨離を趣味にしていたことがあります。その時、香取慎吾からプレゼントされた彼の初のアート作品集『しんごのいたずら』も断捨離してしまったんです」(アイドル誌ライター)
それが思わぬ形で香取の知るところとなる。ある韓国人の香取ファンが、彼の主演ミュージカルを観るために来日。その際、「しんごのいたずら」を入手するため、古本屋を探しまわった。ようやく手に入れたその1冊を開くと、香取本人のものと思われる直筆サインが書かれ、その横には、「ゴロウへ」という言葉と、稲垣とおぼしきイラストが描き添えられていた。「1998.11.26」と日付も入っていたそうだ。
「ファンはそれを写真に撮って、ファンレターに同封。そして香取は稲垣が処分したことを知りました。すると香取は、2015年1月に放映された『人志松本のすべらない話 10周年記念!SMAP参戦』(フジテレビ系)で稲垣と共演したとき、その本を持ってきたんです。『これは吾郎ちゃんにあげた本です』という香取に、稲垣は『断捨離が好きで‥‥』と言い訳しきり。見事反撃に成功しました」(前出・アイドル誌ライター)
メンバーという信頼感があったから成立したガチドッキリ。同じフリーランスタレントになった今だったら果たしてどうなるか。
(北村ともこ)