師走を迎え、仕事に家事に何かと気ぜわしい毎日のことと思います。クリスマス、忘年会、お歳暮の手配、大掃除、そしてお正月と、年末年始の準備は進んでいますか? とくに、行事がびっしりと詰まった12月は、年始の準備まで手が回らないかもしれませんね。でも、年始といえばお正月、お正月といえば「おせち料理」です。各家庭の味が如実に表れる手作りおせちはもちろんですが、最近では、百貨店や老舗店の特製おせちの通販も人気です。人気のものはすでに売り出されていて、即完売なんてこともあるようですから、「まだ大丈夫」とぼんやりしている場合ではないですよ! 年明け早々から、”残念”なおせちを味わうことにならないよう、気になるおせちは今すぐチェックしておきましょう。
即完売!各界の著名人が訪れる人気隠れ家和食店の“幻のおせち”が登場!
毎年販売される老舗・有名店のおせち料理の中でも、東京・西麻布で隠れ家和食の名店といわれる『霞町三〇一ノ一』の特製おせちは、毎年常連客のためだけに限定80食が用意され、そのすべてが一日で完売してしまうことから、一部では“幻のおせち”ともいわれている逸品です。そんな名店が、食にこだわるクオリティマガジン『食楽』(徳間書店刊)のECサイト『食楽marche』とコラボ、特別仕様のおせちを5セット限定で販売するそうです。
『霞町三〇一ノ一』といえば、オーナーの利き酒師で料理研究家の渡辺ひと美さん自身が全国を駆け巡り、厳選した旬の食材やお酒を提供、各界の著名人がこぞって訪れる人気店。料理長の高山雄二郎さんによると、「例えば、定番の黒豆にはブランデーを隠し味に使うなど、ひと味違う大人のおせちをイメージ」しているのだとか。独自のこだわりと熟練の業によるおせちは、新年を迎えるにふさわしい料理といえそうですね。
一の重に伊勢海老・二の重はのどぐろ・そして三の重が鮑!贅沢な食材の豪華おせち料理!
気になるおせちの中身は……。まずは、一の重。主役は身の締まった国産の伊勢海老を焼き上げた「伊勢海老黄金焼」。他にも、田作りや叩き牛蒡など、おせちの定番料理も美しく盛り付けられています。
二の重は、メインの「のどぐろ塩焼」の他、コラボメニューの「セイコカニ」が目を引きます。身、内子、外子、味噌には、カニの旨味が凝縮されています。
そして、三の重には、柔らかく煮込まれた特大の鮑の他、海老芋、くわい、タコなどが上品に味付けされた煮物が入ります。
日本の伝統的なお正月といえばやっぱりおせち!贅を尽くした料理で新年を祝おう!
おせち料理の由来は宮中行事に出されていた奈良・平安の時代まで遡るといわれていますが、現在のように一般家庭のお正月料理となったのは江戸時代後期とされています。家族や親戚などが集まる場で食べられていた“家庭の味”おせち料理も、お正月の各家庭の生活環境の変化とともに随分様変わりしています。「おせち離れが進んだ」ともいわれる昨今ですが、手作りはしないものの「お正月にはおせち料理!」の伝統は、実は通販という形で引き継がれているのかもしれませんね。
おせち料理──毎年欠かさず食べているという人はもちろん、もう何年もご無沙汰という人も、来年のお正月は、この贅を尽くした名店の特製おせちで、日本のお正月をたっぷり味わってみませんか?
(撮影/田中章雅)
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