平昌五輪出場を期待されたものの全日本選手権では7位に終わり、五輪代表選考に入れなかった女子フィギュアスケートの本田真凜選手が、来シーズンに向けて心機一転。今春から練習拠点をアメリカに移し、新たにラファエル・アルトゥニアン・コーチに師事するという。
現在は男子のネイサン・チェン選手を指導していることで知られるアルトゥニアン・コーチ。過去には浅田真央を指導していたが、その浅田との決別が波紋を呼んだこともある。
「アルトゥニアンは浅田が選手時代の06‐07のシーズンにコーチを務めていましたが、その期間はとても短いものでした。というのも08年1月、浅田の母親の体調が思わしくなく、ロサンゼルスには戻れないから費用を負担するので指導のため来日してほしいと伝えると、アルトゥニアンは激怒。ロサンゼルスに来られないなら師弟関係は解消すると一方的に宣言し、その年の世界選手権には帯同すらしなかったんです。浅田はその世界選手権で優勝しましたが、キス&クライにコーチ不在でポツンと座っていた姿は印象的で、ファンの間ではひどいコーチとして知れ渡っています」(スポーツライター)
アルトゥニアン・コーチは、浅田選手の母親の体調が悪かったとは知らなかったから今は後悔していると、ことあるごとに浅田の名前を出して話しているが、当時を知るファンの間では依然として不評だ。また、「自分なら浅田真央に(五輪で)金メダルを取らせることができた」と吹聴したことや、昨年の世界選手権では優勝した羽生結弦選手に、ライバルのコーチでありながらサインをねだったことなど、物議を醸す言動の多い人物でもある。
とはいえ、世界選手権で優勝を果たしたネイサン・チェン選手を指導しているのは事実。本田選手が才能を開花させるきっかけになるといいのだが。
(芝公子)