5月14日、俳優の松尾敏伸が法律違反の薬物使用の疑いで警視庁原宿署に逮捕されていたことがわかった。逮捕されたのは9日で、調べに対して松尾容疑者は容疑を否認しているという。
松尾容疑者は1996年の第9回「ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で準グランプリを受賞。97年、演出家の故・蜷川幸雄氏演出の舞台で俳優デビュー。05年には映画「劇場版 仮面ライダー響鬼と7人の戦鬼」で仮面ライダー歌舞鬼として出演していた。
「実は、松尾は蜷川氏のことを“父さん”と呼び、蜷川氏も松尾のことを“子ども”と思っているほど、2人の絆は強かったのです。容疑は否認していますが、蜷川氏を裏切る形となってしまいました。天国の蜷川氏も、さぞかし情けない思いでいることでしょう」(エンタメ誌ライター)
松尾容疑者のツイッターのトップには、蜷川氏から送られたと思われる手紙などの画像がアップされている。「いい俳優になって下さい。心から願っています。なにごとに出会っても負けないこと!父より」「いいことばかりではないだろうけれど、努力する以外にないんだと信じて、いい俳優になって下さい!友情と愛情をこめて!」など、蜷川氏の松尾容疑者に対する愛情が溢れている。
そのツイッターの中に気になるつぶやきがあった。2017年2月25日に「共演者(仲間)は皆で助け合って1つのモノを必死で作った、時にはジャレあって(笑)立派な作品を作るには、この妥結力が欠かせなかったのに…。今は…ちょっと何かあれば相手の事を考えてあげず、手を差し伸べず、すぐに切り捨てる…。何か寂しい時代だな(偏見です。?)」とコメント。
「最近は舞台やドラマなどから遠ざかって、出演の機会が減っていたようです。デビューから20年以上、40歳になっても役者としてままならない状況を嘆いていたのかもしれません。松尾は4月13日の自身のブログで大手芸能事務所のオスカープロモーションに所属することを報告していましたが、オスカーはこの度『正式に専属契約をしていない』としてプロフィールも削除しています」(前出・エンタメ誌ライター)
松尾容疑者には「いいことばかりではない」という蜷川氏の言葉を思い出してほしい。
(石田英明)