第71回カンヌ映画祭で最高賞にあたるパルムドールを受賞した、6月8日公開の是枝裕和監督最新作「万引き家族」。日本映画でパルムドールを受賞するのは1997年の今村昌平監督「うなぎ」以来21年ぶりとなる。
東京の下町を舞台に、樹木希林演じる祖母の年金とリリー・フランキー演じる父親と注目の新人子役・城桧吏(じょう・かいり)演じる息子らによる万引きで生計を立てる家族とその絆を描いたストーリーだ。脚本も手がける是枝監督が、実際にあった親の死亡届を出さずに年金を不正受給し続けていた事件をもとに、家族や社会の在り方について描くために構想10年をかけたという。
是枝作品はこれまでにもカンヌ映画祭で、04年「誰も知らない」で柳楽優弥が男優賞、13年「そして父になる」で審査委員賞を受賞している。
「これが映画初出演となる子役の城は、予告を見るだけで“第2の柳楽優弥”を感じさせる存在感を発揮しています。しかも所属事務所は柳楽と同じスターダストですから、子役を丁寧に育てることには定評がある。学業とのバランスを取りながら、城はどんどんメディア進出することに間違いないでしょう」(女性誌記者)
黒目がちな瞳が印象的な城は現在小学6年生。すでにイケメンの香りを漂わせているが、これからどんな俳優へと成長するか実に楽しみだ。