女優の松本穂香がヒロインを務めるドラマ「この世界の片隅に」(TBS系)が7月15日にスタート。初回の視聴率は10.9%と二桁をマークし、好調なスタートを切った。
その松本は17年度上半期の連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK)にて事務所の先輩である有村架純と共演。今年1月にスタートしたauのテレビCM「意識高すぎ!高杉くん」では女子高生役がハマリ役となり、一気に知名度をあげた。ただ女優としての実績が乏しいことから、3000名が参加したオーディションでヒロイン役を勝ちとった際には「事務所のゴリ押し」といった批判にさらされたという。芸能ライターが指摘する。
「その批判では松本の抜てきに対する不満に加えて、『なぜ「のん」を選ばないのか』という声も大きかったのです。この『この世界の片隅に』では16年11月公開のアニメ映画版が2年越しのロングランとなるヒットを記録し、主人公・すずの声を務めたのんにも多くの賛辞が集まりました。それゆえドラマ版でものんの起用を期待する声が大きかったものの、制作側ではすず役のオーディションを実施。それゆえ松本に限らず誰が選ばれても、批判が寄せられたに違いありません」
そんな批判にも関わらず、いざドラマが始まると、松本の美貌に多くの視聴者が「すずさんが可愛すぎる!」と絶賛。第一話ではすずが松坂桃李演じる海軍兵のもとに嫁いでおり、「オレもこんな美人の嫁さんが欲しい」と羨む声があがっている。そして終盤にあるシーンが映し出されると、「のんじゃなくてよかった!」との声が続出したというのだ。
「二人が夫婦として迎えた初めての夜、松坂は『すずさんはワシに力をくれるけん。あんたと一緒に生きていきたいんじゃ。よう来てくれたの』とつぶやき、おもむろに顔を近づけるとキスを交わしたのです。これには視聴者から『もうキスするのか!?』『キュンキュンした!』など驚きと絶賛の声が続出し、第一話のハイライトとなりました。これがのん主演だったら、彼女はキスシーンが絶対にNGですから、この場面も放送できなかったはず。見方を変えれば松本は女優人生で初のキスシーンに挑戦したことで、一気に『のん超え』を果たしたのかもしれません」(前出・芸能ライター)
のんは能年玲奈名義でヒロインを務めた連続テレビ小説「あまちゃん」(NHK)でも、かたくなにキスシーンを拒絶したと言われている。24歳の今でもキスNGが継続中かどうかは不明だが、3歳年下の松本は1回のキスで自分への批判を封じ込めることに成功したようだ。
(白根麻子)