「スクープ 清水富美加 UFO撮った!!」との大見出しが8月17日付の東京スポーツの1面に躍った。「本紙に渾身の目撃リポート」として女優の清水富美加(芸名・千眼美子)が告白したもので、紙面には本人がホワイトボードを使って状況説明する写真や、UFOを映したという動画の1コマも掲載されている。
清水の説明によると、目撃したのは7月中旬で場所は富山駅付近。食事を終えホテルに戻る途中、上空に赤く瞬いている大きな星が見えたという。15年ぶりに地球に大接近している火星とも思えるが、かねてより天体観測している清水は“火星は瞬かないし、ベテルギウスにしてはデカすぎる”と瞬時に判断。共に目撃した友人は三角形に見えると言い、そこで検証のためスマホで撮影、しかしホテルに戻るとその発光体は消えていたのだとか。
これが事実であれば紛うかたなきスクープであるが、記事を見た芸能記者はこう苦笑する。
「発光体を撮ったのは本当かもしれませんが、記事には宣伝臭がプンプンしますね。というのも、清水が声優を務めた、幸福の科学の大川隆法総裁が製作総指揮するアニメ映画『宇宙の法-黎明編-』がこの10月に公開。同作品は15年公開の『UFO学園の秘密』の続編で、宇宙からの侵入者を描いたもの。つまり、清水にとってUFOはいま何としても話題にしてほしい題材というわけです」
確かに記事の一部には同映画の告知の囲みもある。どうやら今回の“UFOスクープ”は清水サイドと東スポの阿吽の呼吸ということのようだ。